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  ダイバーランクについて
ランク ダイバーの知識・技術レベルの到達度
導入ダイバー  プライマリースクーバダイバーと呼ばれることもあります。体験ダイビングで海の中を覗いたことのある人や2〜3日の簡単な講習でほんの初歩的な潜水技術を身につけている人たちが、このランクに分類されます。この人たちは単独で(もちろん単独ではなくバディ単位が基本ですが)ダイビングする能力はなく、常にインストラクターと一緒にダイビング活動を行っています。
 何故ならこのランクのダイバーは減圧理論の学習が終了していないので、減圧症(潜水病)を防止するための完全な潜水計画を立案することができないからです。また、水面や水中で長い距離を泳ぐトレーニングや完全な浮力バランスをとる訓練を行っていないので、ちょっとした海況の変化でも自力での生還ができなくなってしまいます。
 団体によってさまざまな呼称がありますが、いわば「条件付きダイバー」です。「何故きちんと一人前になるまで教えないのか?」との疑問もあるでしょうが、もともとは、身体にハンディのある方や年配の方のために開発された教育プログラムです。大きなプラス要素は、シンプルな講習内容であるため手軽に講習できるということが挙げられます。
初級ダイバー  ベーシックダイバーやオープンウォーターダイバーの呼称で知られる最も一般的なダイバー資格です。在宅学習プログラムを利用して4日間、通常のコースで5日間のプログラムです。しかし、この5日間は基本的な水泳能力が200m以上(5分以内に泳ぎきることを目安とします)、10分以上の生存水泳能力(浮き身・立ち泳ぎ等)、20m以上の水平潜水能力(息こらえ)を有する方を前提としています。この基本能力が身についていない人は、まず、スイミングスクールに通うことから始めなければなりません。
 この資格を有するダイバーは完全に自立したダイバーであり、潜水計画の立案・もしもの場合の減圧停止を含んだ潜水能力・漂流した時のサバイバル術・バディに対するレスキュー技術・水深5〜6m程度へのスキンダイビング能力等を有し、水深18mまでは単独潜水を行うことができます(バディ潜水を崩してはなりませんが、「技術的に」という意味)。
 このランクのダイバーの水中技術はほぼ完成されていて、完全な浮力バランスを維持することができます。分かりやすく表現すると、潜水艦のように浮き沈みが自由自在にできるということです。初級ダイバーと呼ばれてはいますが、完成されたダイバーです。流れが強くなく、少々の波のある環境くらいまでなら、世界中どこでも自由に潜ることができます。ダイバー教育としては理想的なパターンですが、それなりに費用もかかります。
中級ダイバー  さまざまな環境や種類のダイビング経験を有するダイバー資格です。アドバンス・スクーバダイバーと呼ばれることもあります。
 このランクのダイバーは大深度潜水(水深40m以浅)を行う能力を有しています。減圧理論を完全に理解していて、減圧症を始めとする潜水病に罹らないための知識レベルと水中技術を持っています。さまざまな環境には、淡水でのダイビング・洞窟への侵入・沈没船内の探検・流れに乗ってダイビングを行うドリフトダイビング等が含まれます。ダイビングの種類については、地形や水中生物の調査のためのダイビング・海底の物体を探すのと回収するためのダイビング、ナイトダイビング、レスキューダイビング等が含まれています。世界中のエキサイティングなポイントにはどこにでも潜ることができる能力を有しています。
 水深10m程度へのスキンダイビング能力、意識不明のダイバーをレスキューする能力、呼吸器を交換しての水中移動、写真撮影を始めとする水中応用技術等、高度な水中技術を有しています。職業潜水士を目指す人は、取得しておきたい資格です。
上級ダイバー  ダイビングクラブのリーダーとしての資質を有するダイバーで、ダイブマスターと呼称されることが一般的なようです。インストラクターと同等のダイビング専門知識と完璧な水中技術を有しています。海外のリゾートでは、4〜6名に編成されたゲストのチームリーダーを任されることがしばしばです。最低限の水泳能力として、400mを10分以内で泳ぎきる能力が必要です。また、800mの距離を16分以内でスノーケリングすることができるフィンワークも必要です。
 一般のダイバーで、ここまでの資格を取得する必要はありません。ダイビングインストラクターを目指す人のための、1つのステップとして位置づけることのできる資格です。ただ、自分の高度なダイビング能力を証明するには、非常に有効な資格です。
 このランクのダイバーは水深10m以上へのスキンダイビング能力を有していて、ダイブテーブル(減圧表)の各水深での限界時間を決定する理由を説明することができます。また、器材についての知識もしっかりしていて、ダイビング器材の保守・点検を行うことができます。
 ダイビング専用ボートの船長やダイビングサービスのスタッフは是非とも取得しておきたい資格です。
インストラクター  熟練の経験と技術を持つ管理者のことで、初級〜上級ダイバーを束ねる人であり、かつこれらのダイバーを教育する人です。
特定の海域における気象変化や水中環境を熟知していて、そのポイントの安全管理を統括する人でもあります。
環境や安全管理、リーダーシップについては、ダイブマスター以上の能力が求められます。
 本来なら、ダイブマスターはクラブチームのリーダー、インストラクターはダイバーを教育する指導員、マスターダイバーはインストラクターを含めたダイバーやダイビングポイントを束ねる管理者として分業するべきですが、現在の世界的な流れとしてはインストラクターがこの3つを兼務しています。
  どうしてダイバーランクが必要なのか