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HOME > 潜水士 > 過去問題の解説 > 平成14年上期実施分 公表試験問題解説


 このページは、潜水士国家試験過去問題の解説の一例です。
 過去の toshi-web 問題集の解説を掲載しています。
 ページ数が振ってあるのは、その当時の「潜水士テキスト」の該当ページです。

 ■ ( 潜 水 業 務 )


 問 1 圧力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • テキストP23 1-2-1圧力 から出題されています。  正解は 4
  1. 真空をゼロとした圧力表示を絶対圧力といい、これに対し地上(海面付近)における大気圧をゼロ基準とした圧力表示をゲージ圧力という
  2. 潜水業務において使用される圧力計や深度計には、ゲージ圧力が使用される。
  3. 静止している流体中の任意の一点では、あらゆる方向の圧力がつり合っている。
  4. 気体の体積は、温度が一定であれば、これに加わる圧力に比例する。
    • 圧力と体積は反比例の関係にあります
    • つまり、圧力が増加すると体積は減少します。
    • これをボイルの法則と言います。
  5. 水深が同じであれば、潜水者の受ける圧力は海水中より淡水中がわずかに小さい。
    • 海水中では10m深くなる毎に、環境圧は0.1MPa増加します。
    • 淡水中では10.3m深くなる毎に、環境圧は0.1MPa増加します。
    • 海水10mの水圧は0.2MPa、淡水10mの水圧は0.197MPaです。
    • このことから同じ水深であれば、淡水中の方が圧力がわずかに小さいことが分かります。




 問 2 空気を吹き込んだゴム風船を水深15mまで沈めたとき、風船の中の空気の体積は、
    水面上のときの体積にくらべて約何倍になるか。
  • テキストP26 1-2-3気体の性質 から出題されています。 正解は 3
  1. 1/15
  2. 1/3
  3. 2/5
  4. 2/7
  5. 3/7
    • 水深15mにおける圧力は2.5気圧(絶対圧力)です。
    • 圧力が2.5倍となっているので、体積は2.5分の1となります。
    • すなわち2/5が正解です。
    • 図1-1-8 圧力による気体体積の変化 にも解説がありますが、「水深30m(3絶対圧力)」と、誤った表記がなされています。
    • 「水深20m(3絶対圧力)」が正しい表現です。




 問 3 光や音の伝播に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • テキストP35 1-2-7水中での光と音の伝播 から出題されています。  正解は 1
  1. 水中において音は毎秒約1400mの速度で伝わり、また、長い距離を伝達するので両耳効果が増大する。
    • 水中では音の伝達スピードが速すぎるため、ステレオ効果(両耳効果)がほとんど失われてしまいます。
    • このため、音源の方向が非常にわかりにくくなってしまいます。
  2. ヘリウムを用いた混合ガス中では、音声の歪みが大きく、明瞭度が低下する特性がある。
    • 旧テキストに表記されていた文章です。
    • 大深度潜水では、窒素酔い防止のために空気中の窒素とヘリウムガスを置換した人工空気を使用します。
    • ヘリウムガスを呼吸すると、話し声の音程が1オクターブくらい高く変化します。
    • これをドナルドダック効果といいます。
  3. 水中では赤い色が最も吸収されやすいので、物が青いフィルターを通したときのように見える。
  4. 光は、空気と水の境界において一定の入射角以内では屈折し、その屈折率は4/3である。
  5. 濁った水中でよく見える色は、蛍光性のオレンジ、白、黄の順である。




 問 4 潜水の種類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • テキストP36 1-3-1潜水器の種類による分類 から出題されています。  正解は 2
  1. 潜水に用いる呼吸用のガスにより分類すると、空気潜水とヘリウム−酸素混合ガス等による潜水があるが、通常の潜水は空気潜水である。
  2. 軟式潜水は、直接、間接に人体に水圧を受けるため、水中で手足の能力を自由に発揮することが困難である。
    • 軟式潜水は環境圧潜水とも呼ばれています。
    • 手足の動きに制約が出てくるのは硬式潜水です。
    • ADS(Atmospheric Diving Suit) という内部が大気圧の耐圧潜水服があります。大げさな表現をすると「機動戦士ガンダム」みたいな格好です。この潜水服による潜水は、潜水艇と同じ硬式潜水に分類されます。
  1. 軟式潜水は、送気式と自給気式に分類されるが、安全性を向上させるため、その併用型もある。
  2. 送気式潜水は、ホース式潜水ともいわれ水中での長時間の作業に適している。
  3. 硬式潜水とは、潜水者が潜水球などのような硬い殻に入って、大気圧の状態で作業を行う潜水のことである。




 問 5 潜水業務に必要な器具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 主にP132 6-1-11その他の器具 から出題されています。 正解は 4
  1. スクーバ式潜水器を使用する場合には、救命胴衣または浮力調整具を必ず着用する。
  2. 水深計は、指針の1本が潜水中の最大深度を表示する方式のものが便利である。
  3. 残圧計には、レギュレーターのファーストステージからボンベの高圧空気が送られる。
  4. 信号索は、水中電話を使用する場合であっても必ず携行しなければならない。
    • P53  6) 潜水者の携行物 に「潜水者と連絡員が通話装置により通話可能な場合には、信号策、水中時計および水深計は携行しなくてもよい。」と記述されています。
  5. 信号索は、「いのち綱」の役目も果たし、潜降索と同じくマニラ麻製で太さ1〜2cmのものが使用される。
    • この他、減圧停止に備えて3m毎に減圧水深を示す木札・布等を取り付ける必要があります。




 問 6 吹き上げ事故の予防法等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P58 2-2-2吹き上げ から出題されています。 正解は 3
  1. 潜水者は、潜降・浮上時には必ず潜降索(さがり綱)を使用する。
  2. 潜水深度を変えるときは、必ず船上へ連絡し、船上の送気員は潜水深度に適合した送気をする。
  3. ヘルメット式潜水では、水圧に応じヘルメットの排気弁が自動的に開くので、送気が多くても吹き上げはおこらない。
    • 日本式ヘルメットの場合、潜水服自体を浮力体として利用することを考慮し自動排気弁は装備されていない。
    • 排気する際はヘルメット内のキリップを後頭部で押すか、ヘルメット外の排気ボタンを手で引くかしなければならない。
    • 作業効率や安全性を考えると自動排気弁を装備したほうが良いが、装備をシンプルにしたほうが故障が少ないという一面も見逃せない。
  4. 身体を横にするときは、潜水服をふくらませないようにす。
  5. 腰バルブを使用する。




 問 7 潜水作業における危険性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 主にP66 2-2-6水中作業による危険性 から出題されています。  正解は2
  1. 水中溶接・溶断作業において、身体の一部が溶接棒などの先端部と溶接・溶断母材の両方に同時に接触すると、感電により苦痛を伴うショックを受けることがある。
  2. 潜水者が潮流によって受ける抵抗は潜水方式によって異なるが、速い潮流下における水中作業では、ヘルメット式よりフーカー式、フーカー式よりスクーバ式の方が大きい。
    • 本当は全く逆の順番です。装備を考えれば流体抵抗の大小ははっきりします。
    • ヘルメット式潜水の装備は P72 図1-3-1を参照してください。
    • フーカー式潜水の装備は P93 図1-4-1を参照してください。
    • スクーバ式潜水の装備は P123 図1-6-1を参照してください。
  3. ヘルメット式潜水におけるおぼれ災害は、ヘルメットと肩金との不完全な接続や送気パイプの切断などの場合にも起こる。
  4. 送気式潜水では、水中拘束されても外傷がなければ、拘束から脱出したあと若干の疲労や消耗が残る程度ですむ。
  5. 小型の潜水作業船でコンプレッサーの動力に船の主機関を利用する場合、エンジンやコンプレッサーの振動などによりクラッチが誤作動し、スクリューが回転を始めて送気ホースを切断することがある。




 問 8 潜水服に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 第3章 ヘルメット式潜水器 から 第6章 スクーバ式潜水器 にわたり、それぞれの章の潜水服に関する説明を抜粋して作られた問題です。テキストページではP71からP138までと、非常に広範囲から出題されています。 正解は 2
  1. フーカー式潜水で使用するウエットスーツは、スーツ内部に水が全く入らない密封構造となっている。
    • 内部に水が浸入して身体が濡れる構造だから「ウエットスーツ」と呼ばれています。
    • ちなみに密封構造はドライスーツです。
    • P98 4-1-9潜水服 には「フーカー式潜水で使用される潜水服は、ウエットスーツまたはドライスーツである。どちらもスポンジ状で内部に多くの気泡を含んだネオプレンゴムを素材としており、内面もしくは内外両面がナイロン張りとなっている」と記述されています。
  2. ヘルメット式潜水で使用する潜水服は、体温保持と浮力調節のため内部に相当量の空気を蓄えることができるようになっている。
  3. マスク式潜水で使用される潜水服は、基本的にはウエットスーツ型のマスク式潜水器専用のものである。
    • P115 5-1-7潜水服 に「マスク式潜水で使用される潜水服は基本的にはドライスーツ型のマスク式潜水器専用の潜水服であるが、ウエットスーツも使用することがある。」と記述されています。
    • また、「上衣の背中部分には排気弁が取り付けられており、服内の余剰な空気が排気される。」とも書かれています。これはかなり特殊な専用潜水服と言うことができます。
    • マスク式潜水器はもともと大型漁船に装備され、外洋でスクリューに巻き付いてしまったロープを外したり、船底の管理等に使用されてきました。
    • ヘルメット式に比べて軽便であることから、海産物採取にも応用されていました。
    • 現在では、漁船の装備品はスクーバ式潜水器に世代交代してしまいました。
  4. スクーバ式潜水で使用する潜水服は、木綿とナイロンの混紡生地にゴム引きした布を2枚張り合わせて作られている。
    • これはヘルメット式潜水用の潜水服構造です。
    • P79 3-1-8潜水服 に記述されています。 図1-3-12潜水服 も参考にしてください。
  5. ヘルメット式潜水で使用するドライスーツは、スポンジ状のゴム服地を材料としている。
    • これはスクーバ式潜水で使用するウエットスーツの構造です。 P127 1) ウエットスーツ に記述されています。




 問 9 潜水作業時における水中拘束の予防法として、誤っているものは次のうちどれか。
  • P60 2) 予防法 から出題されています。 正解は 3
  1. 作業現場の状況をあらかじめよく観察し、きちんとした手順を決めて、それに従って作業を進める。
  2. 洞窟等の狭い場所に一人で入るときは、必ずガイドロープを使用する。
  3. フーカー式潜水において障害物を通過するときは、行きと帰りの経路を変える。
    • テキストには「障害物を通過するときは、その経路を覚えておき帰りも同じ経路を通る。」と記述されています。
  4. 使用済みのロープ類は、水中に放置しないで船上に回収する。
  5. スクーバ式潜水の場合には、2人1組で作業を行う。




 問 10 潜水業務の管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P52 1-4-3潜水作業者の管理  から出題されています。  正解は 2
  1. 浮上速度は毎分10m以下とする。
  2. 緊急事態により浮上速度を速めた潜水者は、浮上後直ちに再圧室に入れ最高潜水深度相当圧まで加圧するが、この加圧速度は緊急であるため毎分0.08MPa{0.8gf/cm2}を超えてもよい。
    • ダイバーの身体を守るため、緊急時でも加圧速度は 0.08MPa以下の速度で行わなければなりません。
  3. 潜水業務を行うときは、潜水者に純酸素を吸入させない。
  4. 潜水者と連絡員が通話装置により通話可能な場合には、信号索は携行しなくてよい。
  5. 潜降索(さがり綱)には、浮上深度を表示する木札、布等を取り付けておく。



 ■ (送気、潜降及び浮上)


 問 11 潜水業務に用いる送気設備に関する次の記述のうち、誤って
     いるものはどれか。
  • 主に P85 3-2-1空気圧縮機(コンプレッサー) から出題されています。 正解は 5
  1. 潜水作業船の機関室内に設置した空気圧縮機は、ストレーナーを機関室の外に設ける。
    • トレーナーとは、清浄な外気をさらにフェルト、金網等でろ過してコンプレッサー内に吸入する装置のことです。
    • 自動車部品のエアクリーナーに相当します。常に掃除しておくことが必要です。
  2. 空気圧縮機の動力は、小型の潜水作業船では船の推進用動力を用いることがある。
    • P74  5行目まで の 空気圧縮機の駆動方式に関する記述に このことが書かれています。
  3. 空気圧縮機の圧縮効率は、圧力が高くなるほど低下する。
    • ゲージ圧0.1MPa時の圧縮効率は85%ですが、ゲージ圧0.8MPaでは50%に低下してしまいます。
  4. ボンベからの送気は、第一段減圧部において1MPa{10kgf/cm2}前後にまで減圧し、さらに第二段減圧部において潜水深度に応じた圧力まで減圧する。
    • P96 4-1-6圧力調整器(レギュレーター) に記述されています。 → フーカー式潜水器
    • P125 6-1-2圧力調整器(レギュレーター) にも記述されています。 → スクーバ式潜水器
  5. 送気量を計るための流量計は、空気槽と空気清浄装置との間に取り付ける。
    • 流量計は、空気清浄装置と送気ホースとの間に取り付けます。 P76 3-1-4流量計 に記述されています。
    • P86 図1-3-19 2人用送気系統 も参照してください。




 問 12 送気量が大気圧下で毎分320リットルの空気圧縮機から送気をうけ、毎分60リットルの
     空気を消費する潜水器を用いて潜水を行う場合、潜水できる最高の水深は次のうちどれか。
  • P157 第1章 潜水業務に必要な送気の方法 から出題されています。  正解は 3
  1. 30m
  2. 35m
  3. 40m
  4. 50m
  5. 55m
    • 320リットル / 60リットル = 5.3333…… となるので、この空気圧縮機では毎分60リットルの空気消費に対して約5.3倍の送気能力があるということになります。
    • このことを言い換えると、大気圧の5.3倍の水圧(水深)まで送気可能となります。5.3倍 = 43m の水深です。
    • 5者択一すると40mの水深が限界ということになります。




 問 13 潜水業務に用いる空気槽に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 主に P74 3-1-2空気槽 から出題されています。  正解は 5
  1. 空気圧縮機から送られる圧縮空気は脈流となるので、必ず空気槽が備えられている。
    • ここで言う空気槽は、送気調節用空気槽のことを指しています。予備空気槽と区別してください。
  2. 予備空気槽は、調節用空気槽と一体に組み込まれているのが一般的である。
    • P75 図1-3-4 2人用空気槽の模型 および 図1-3-5 2人用空気槽の構造 を参照してください。
  3. 調節用空気槽は、空気の流れを整えると同時に、送気中の水分や油分を分離させる。
  4. 空気槽は、1日の作業終了後に必ずドレーン抜きをしなければならない。
  5. 予備空気槽の強度は、最大の潜水深度に相当する圧力に耐え得るものでなければならない。
    • P300 高気圧作業安全衛生規則(抄) 第8条(空気槽) には、「予備空気槽内の空気の圧力は、常時、最高の潜水深度における圧力の1.5倍以上であること。」と、規定されていますが、予備空気槽の強度についてはどこにも規定されていません。




 問 14 ヘルメット式潜水器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P77 3-1-7ヘルメット から出題されています。  正解は 3
  1. ヘルメット右後部に設けられた排気弁は浮力調節用で、潜水服内の余剰空気や潜水者の呼気を排出する。
  2. 排気弁は、潜水者自身が頭で押して操作するほか手を使って外部から調節することもできる。
  3. 排気弁の反対側に取り付けられたドレーンコックのレバーを開閉して、送気中の水分や油分をヘルメットの外へ排出する。
    • ヘルメット前部に取り付けられたドレーンコックは、潜水者が唾などをヘルメット外に吐き出したいときに使用されます。
  4. ヘルメット後部上方の送気管取り付け口の中には逆止弁が組込まれていて、この弁で送気の逆流を防いでいる。
  5. 腰部を締め付けるベルトを用い、潜水服内の空気が下半身に入り込まないようにする。
    • 必要以上の空気が下半身部分に入り込むと、ダイバーは逆立ち状態となり潜水服内の空気を排気することが不可能になります。こうなると非常に危険です。




 問 15 ヘルメット式潜水器又はマスク式潜水器を用いて行う潜水業務に関する次の記述のうち、
     誤っているものはどれか。
  • P162 1) 潜水の仕方 から出題されています。  正解は 2
  1. 潜降は、頭部まで水中に没して潜水機器に異常のないことを確認してから、必ず潜降索(さがり綱)を用いて行う。
  2. 潜降速度は、原則として毎分10m以下としなければならないが、熟練者の場合は排気弁で浮力調節しながら毎分10mを超え20m以下で潜降することができる。
    • いくら熟練者といえども、誤って潜水墜落する危険があるので、必ず潜降索につかまり毎分10m以下の安全な速度で潜降しなければなりません。
  3. 潜水者と連絡員が信号索を引き合って行う連絡は、モールス信号式を用いる。
  4. 潜水者と連絡員間の信号では、発信者からの信号を受けた受信者は必ず発信者に対し同じ信号を送り返す。
  5. 潜水者が浮力調節で浮上できず、潜降索をたぐって浮上するときは、連絡員が索を引き上げ、浮上を助ける。




 問 16 スクーバ式潜水器を用いて行う潜水業務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P164 2-3 自給気式潜水による場合 から出題されています。  正解は 4
  1. 船の舷から水面までの高さが1〜1.5m程度であれば、足を先にして水中に飛び込んでも支障はない。
  2. 視界が極めて悪く、浮上しているか沈んでいるかわからない場合でも、マスクの中の空気が縁から出ようとしているときは浮上しているときである。
  3. 事故発生に備えて水面で潜水装備を取り外し、これを引っ張って泳ぐ訓練をしておく。
  4. 携帯した救命胴衣を使用して浮上するときは、救命具はなるべく浮上開始直後から使用する。
    • 救命胴衣を使用して浮上する場合には、できるだけ自力で浮上し救命具はなるべく水面に近くなってから使用するようにします。
    • できれば、浮上スピードの厳密なコントロールのために、水面まで完全に浮上し終わってから使用したいものです。
  5. 浮上にあたっては、目安として自分の排気した気泡を見守りながらその気泡を追い越さないようにする。




 問 17 潜水器の点検に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P71 第3章 ヘルメット式潜水器 〜 P13 第6章 スクーバ式潜水器 の定期点検および始業・就業点検各項からピックアップして出題されています。  正解は 5
  1. ヘルメット式潜水器の送気ホースの耐圧テストは、始業前に最大使用圧力以上の圧力をかけて行う。
    • P90 4) 送気ホース に記述されています。
  2. ヘルメット式潜水器の排気弁は、始業前に作動してみて、バルブプレートの摺り合せ状態を点検しておく。
    • P90 5) ヘルメット に記述されています。
  3. マスク式潜水器のマスクの排気弁は、始業前に正常に機能するかを点検する。
    • P121 6) マスク に記述されています。
  4. スクーバ式潜水器の圧力調整器(レギュレーター)は、始業前の点検を行うほか、1年に一度は専門家に点検整備を依頼する。
    • P136 2) 圧力調整器(レギュレーター) に記述されています。
  5. スクーバ式潜水器のボンベは、5年に一度、バルブを外してボンベの内部を点検する。
    • P136 1) ボンベ に、「ボンベは1年に1回以上、バルブを外してボンベの内部を点検することも必要である。」と書かれています。
    • 各都道府県の高圧ガス保安協会では、年2回程度の点検を推奨しています。
    • ちなみに、ボンベ本体は5年に1度の耐圧検査が義務付けられています。




 問 18 水深10m以上の場所で、一定時間を超えて潜水業務を行う場合における緊急時の
     浮上と事後処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P189 2-6緊急時の浮上方法 から出題されています。  正解は 3
  1. 緊急浮上時には、なるべく潜水業務用時間表による第1回の浮上停止を行い、その後は浮上停止を行わないで法定の速度で水面まで浮上する。
  2. 特に緊急を要し、途中で浮上停止を行う余裕がない場合でも、できるだけゆっくり浮上する。
  3. 浮上後に減圧症の症状が現れたときは、医師による治療が行われるまでの間は再圧室にその者を収容し、加圧減圧をくり返す。
    • 「D 浮上後または再圧中に減圧症の症状が現れた場合には、直ちに医療機関に連絡し、医師による再圧治療を開始する。」とされています。
  4. 再圧室による加圧は、緊急浮上後3分以内に開始することがのぞましい。
  5. 浮上後は体を動かさないようにして再圧室に入れ、作業圧力まで加圧し、異常がなければ直ちに表による第1回の浮上停止の圧力まで減圧し、その後は潜水業務用時間表にしたがって減圧する。




 問 19 1日2回の潜水業務を1回目20m、2回目26mの深度で行うこととし、1回目の潜水時間を
     65分とした場合、2回目の潜水時間の限度は次のうちどれか。
  • P168 2-4潜水業務用時間表 から出題されています。  正解は 1
  1. 125分
  2. 135分
  3. 140分
  4. 150分
  5. 160分
    • この問題の潜水プロフィールを図示すると、以下のようになります。
          
    • 1回目の潜水を終了した時、別表(2)より体内ガス圧係数が1.6、業務間ガス圧減少時間が30分となります。このとおり休憩した後、2回目の潜水を行うとすれば、2回目の潜水開始時間までには体内の窒素レベルはある程度まで減少しているはずですが、全く無視できるレベルでもありません。このことを考えた上で2回目の潜水時間を決定しなければなりません。
    • まず、別表3・Aの目盛りで1.6、Cの目盛りで30をポイントし、これを直線で結びます。この直線とBの直線が交わった交点を覚えて置いてください。
    • 次に、2回目の潜水深度が26mですから、@の目盛りで(24を超え26以下)のところをポイントします。
    • 次に、このポイントと先程の交点を直線で結び、これを右端Dの直線まで延長します。この直線が示すDの目盛りを読むと、これが修正時間となります。この場合、35分です。
    • さて、いよいよ2本目の潜水時間の決定ですが、水深26mにおける最大の潜水時間(区分)を見ると、110分を超え160分以下となっています。このことから、水深26mにおける最大潜水時間は160分ということになります。最大可能潜水時間160分から修正時間の35分を引くと(修正最大潜水時間を求めると)、125分となります。この125分が、とりあえず一義的な2本目の潜水時間です。
    • ところで、この日の最大水深は26mですから、1日についての潜水時間は200分に制限されています(別表第2の一番右側の欄を参照します)。1回目に65分潜ったのですから、2回目に125分潜るとしても合計190分となり、1日についての潜水時間200分を超えることはありません。もし、超える場合は更に超える時間を差し引かなければなりません。
    • この問題の場合は、125分が2本目の最大潜水時間となります。1〜2分の差は誤差範囲なので気にする必要はありません。




 問 20 前問に関して、2回目の潜水時間を45分とした場合の浮上停止の位置と停止時間は
     次のうちどれか。
  • P168 2-4潜水業務用時間表 から出題されています。  正解は 3
  1. 水深6mで27分、水深3mで25分
  2. 水深6mで26分、水深3mで22分
  3. 水深6mで18分、水深3mで16分
  4. 水深6mで 8分、水深3mで16分
  5. 水深3mで 7分
    • 2回目の潜水時間は45分ですが、修正時間35分を加える必要があります。
    • つまり、26mに80分間潜水したことになり、別表第2により6mで18分、3mで16分の減圧停止が必要となります。



 ■ ( 高 気 圧 障 害 )


 問 21 人体における呼吸器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P194 1-2-1 呼吸器系 から出題されています。  正解は 3
  1. ガス交換は、肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管内の血液との間で、圧力の高いガスが圧力の低いガスの方へ入り込み、次第に均等な濃度になる現象である。
  2. 呼吸運動によって肺の換気が行われるためには、血液中の二酸化炭素(炭酸ガス)によって呼吸中枢が刺激されなければならない。
  3. 成年男性の肺は、左右の両肺を合わせて数10億の肺胞の集りで、その表面積の合計は人体の体表面積の70〜100倍である。
    • 表面積は約70uあり、人体の表面積の40〜50倍になる。
  4. 安静時における1分間の呼吸量は6〜7リットルで、労働時には50リットルにも増加することがある。
  5. 気道は、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管などからなるが、ガス交換の機能は持っていない。




 問 22 人体の循環器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P199 1-2-2 循環器系 から出題されています。  正解は 3
  1. 左心室から送り出された血液は、酸素や栄養素を含んでおり、大動脈から動脈、小動脈、毛細血管を介して全身に供給される。
  2. 毛細血管は、酸素や栄養素を細胞に供給し、細胞から二酸化炭素(炭酸ガス)や老廃物を受け取る。
  3. 右心房から右心室に入った血液が左心房に戻ってくるまでを、体循環という。
    • 左心室 → 全身 → 右心房 体循環
    • 右心室 → 肺 → 左心房  肺循環
  4. 血圧は、通常は動脈の内圧を意味し、血管の内径と血液の流量によって決まる。
  5. 血圧は、種々の影響を受けて変動し、同一人でも常に一定というわけではない。




 問 23 二酸化炭素(炭酸ガス)中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P227 2-7 二酸化炭素(炭酸ガス)中毒 から出題されています。  正解は 3
  1. 吸気の二酸化炭素の分圧が上昇すると、呼吸が深くなって呼吸回数が増える。
  2. 水深30m以上になると、空気密度の増加のため気道抵抗が増え、肺の換気が十分行えないので、二酸化炭素が体内にとどまりがちとなる。
  3. 中毒症状として、顔面が蒼白になることがあるが、紅潮することはない。
    • 中毒症状は以下のとおりです。
    • 「 呼吸の促進 ・ 激しい空気飢餓感 ・ 頭痛、眩暈、吐気 ・ 異常な発汗、顔面の紅潮 ・ 意識障害 」
  4. 体内での二酸化炭素の蓄積は、窒素酔いや減圧症などにかかりやすくなる。
  5. ヘルメット式潜水において二酸化炭素中毒を予防するには、常に規定による送気を行う必要がある。




 問 24 窒素酔いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P226 2-6 窒素酔い から出題されています。  正解は 1
  1. 窒素酔いにかかると、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れる。
    • 窒素酔いの症状は以下のとおりです。
    • 気分爽快で酒に酔ったような気分になる
    • 筋道をたてて考えることができなくなる
    • 酔っ払いと同じで、簡単な動作もうまくできなくなる
    • 仕事に無関心になる
    • 水深100m程度では意識を失う
  2. 高圧タンクを利用することにより窒素酔いに対する抵抗力をつけることができる。
  3. 深い潜水では、呼吸ガスとしてヘリウム−酸素、ヘリウム−窒素−酸素などのヘリウム混合ガスを使用する。
  4. スクーバ式潜水では水深40mを超えないようにする。
  5. 窒素酔いを起こしたときは、直ちに浮上(減圧)すると症状が消失する。




 問 25 潜水器によるスクイーズの原因等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P223 2-4 潜水器具による締め付け傷害 から出題されています。  正解は 1
  1. 潜水ヘルメットや面マスクなど装着した潜水器具と潜水者の身体の間との圧力が、外側の水圧より高くなったときに起こる。
    • 潜水器具と潜水者の間の空間が外側の水圧より低くなったときに、内外の圧力を平衡にするためにスクイーズが起こります。
    • 言い換えると、体積を減少させることにより圧力を増大させ、外の圧力と平衡になろうとします。
  2. ヘルメット式潜水では、浮力の不足で潜水墜落したときに起こる。
  3. 送気が不十分になったり、全く止まってしまったりした状態のとき、潜水ヘルメットや面マスクの逆止弁がきかないときに起こる。
  4. 面マスクをした素潜りでは、急速に潜降したときに起ることがある。
  5. ヘルメット式潜水でスクイーズを起こしたときは、頭全体が膨れ上がり皮下出血で赤黒くなる。




 問 26 酸素中毒等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P224 2-5 酸素中毒 から出題されています。  正解は 5
  1. 大気圧中において、長時間純酸素を吸入すると呼吸器に炎症性変化を起こす。
  2. 酸素中毒は、暑いとき又は寒いときに起こりやすいといわれている。
  3. 酸素中毒の発生には、吸気の酸素分圧と吸入時間が関係するが、人によって大きな差があり、同一人でも日によってかなり違うことがある。
  4. 酸素中毒には、中枢神経型(急性型)と肺型(慢性型)がある。
  5. 酸素中毒は、送気中に二酸化炭素(炭酸ガス)が多いときには起こりにくいといわれている。
    • テキストに「酸素中毒は水中、暑いとき、寒いとき、二酸化炭素の多いときなど環境条件の悪いときに起こりやすい。また、労作強度も影響する。」と記述されています。
    • 「二酸化探査濃度が高く、酸素濃度も高い状況は?」という疑問が沸きますが、高圧下では頻繁に出現する環境です。




 問 27 減圧症の症状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • P231 2-10 減圧症 から出題されています。  正解は 3
  1. 中枢神経型の障害や呼吸循環器型の障害が最も多くみられる。
    • 上記障害は重症の減圧症の症状です。
    • 最も多くの症例が見られるのは「運動器型減圧症(いわゆるベンズ)」です。
    • 2) 運動器型減圧症(いわゆるベンズ) P234
  2. 皮膚型減圧症では、皮膚症状はしばらくたつと消え、関節及び筋肉痛(ベンズ)などのより重い症状に進むことはない。
    • より重いチョークスや麻痺の前触れとしての症状でもあります。 2-10-5 経過と予後 P238
  3. ベンズは、潜水作業の内容によっても異なるが、人体で二酸化炭素(炭酸ガス)を多く発生する膝、肘、肩などの部分に多く発症する。
  4. ベンズは、くり返しかかっても障害を残すことはほとんどない。
    • 数年後に「無菌性(圧不良性)骨壊死」になる可能性が高くなります。
    • 沖縄の元・海人(潜水漁師)で半身麻痺の高齢者が多いのは、このためだそうです。
  5. チョークスが進行すると、急激に血圧が上昇する。
    • 血圧は急激に低下し、脈が速く触れることができないほど弱くなります。
    • 呼吸困難に陥った人が喉を掻き毟る動作をすることからこの名前がついたそうです。
    • 非常に重症であり、致命的な症状の一つです。




 問 28 再圧室の構造等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P268 4-2-3 再圧室 から出題されています。  正解は5
  1. 電気のスイッチと差込接続器は外部に設け、また、電路は内部で分岐しないこと。
  2. 主室と副室には、内部が十分観察できる位置に観察窓を設けること。
  3. 複室型の主室と副室との間のドアは、気密性がよく、かつ、主室と副室の圧が等しいときには、容易に開くことができるものであること。
  4. 再圧室の外ドアは、内圧と外圧が等しいときに、内外から容易に開くことができるものであること。
  5. 室の大きさは、1人がゆっくり座ることができる程度の広さを有すること。
    • 「ゆっくり寝られる程度の広さを有すること。」となっています。




 問 29 潜水作業者の健康管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P248 第3章 潜水者の健康管理 から出題されています。  正解は1
  1. 健康診断で異常なしと判定され、ふだんから異常がなければ、風邪で鼻に炎症を起こした程度であれば、潜水させても障害を起こすことはない。
    • 耳抜きがしにくくなるために「耳の障害」を起こしやすくなります。
    • 特に、副鼻腔の炎症によるリバースブロック(浮き耳)が心配です。重症になると浮上できなくなります。
  2. 特殊健康診断での関節部のエックス線による検査は、骨障害のチェックのために行うもので、通常、股関節、肩関節等が対象となる。
  3. 減圧症の再圧治療が終了した後しばらくは、体内にまだ余分な窒素が残っているので、再び潜水すると減圧症を再発することがある。
  4. 重い減圧症にかかったことのある者や呼吸・循環器の弱い者は、潜水業務に従事させないほうがよい。
  5. 潜水深度と時間、潜降と浮上の方法、空気の清浄度や温度などの管理は、潜水者の健康管理には欠かすことができない。




 問 30 心肺蘇生法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P252 第4章 潜水業務に必要な救急処置 から出題されています。  正解は 3
  1. おぼれたときは、気道の中に水が入っていることがあるので、これをとり除いてから人工呼吸を行わないと効果がない。
  2. 応用範囲の広い人工呼吸は、口対口呼気吹き込み法である。
  3. 口対口呼気吹き込み法は、5秒に1回程度の割合でくり返し行い1回の吹き込み量は、成人の場合通常の呼吸量を目安とする。
    • 通常の呼吸量の2倍くらいを目安とします。
  4. 胸部の動きは、人工呼吸がうまくいっているかどうかの目安になる。
  5. 心臓が動いているときは、呼吸が回復するまで人工呼吸を続ける。



 ■ ( 関 係 法 令 )


 問 31 厚生労働大臣が定める構造規格を具備しなければ使用してはならない
     ものは、次のうちどれか。
  • P281 労働安全衛生法施行令 第13条 (厚生労働大臣が定める規格又は安全装置を具備すべき機械等) から出題されています。  正解は4
  1. 潜水作業に用いる送気用手押ポンプ
  2. 潜水作業に用いる流量計
  3. 送気管
  4. 潜水器
  5. 潜水服




 問 32 空気圧縮機により送気するときの設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • P300 高気圧作業安全衛生規則 第8条 (空気槽) および 第9条 (空気清浄装置、圧力計及び流量計) から出題されています。  正解は 3
  1. 空気槽は、潜水者ごとに設けなければならないが、予備空気槽は条件によっては設けなくてもよい。
  2. 空気清浄装置は必ず設けなければならない。
  3. 潜水作業者に圧力調整器を使用させる場合でも、流量計は必ず設けなければならない。
    • 潜水作業者に圧力調整器を使用させるときは送気圧を計るための圧力計を、それ以外のときはその送気量を計るための流量計をもうけなければなりません。
  4. 定量送気式の場合の送気量は、潜水者ごとに、その水深の圧力下において、毎分60リットル以上としなければならない。
  5. 空気圧縮機は、1週間に1回以上点検しなければならない。




 問 33 労働者に対し特別の教育を行うことが義務づけられている業務は、次のうちどれか。
  • P301 高気圧作業安全衛生規則 第11条 (特別の教育) から出題されています。  正解は4
  1. 水深10m未満の場所における潜水業務
  2. 圧力調整器を点検する業務
  3. 潜水器を点検する業務
  4. 潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブを操作する業務
    • このほかに再圧室を操作する業務にも特別教育が必要です。
  5. 潜水用空気圧縮機を運転する業務




 問 34 潜水業務とこれに対応して潜水作業者に携行、着用させなければならない物との組合せ
     として、正しいものは次のうちどれか。
  • P310 高気圧作業安全衛生規則 第37条 (潜水作業者の携行物等) から出題されています。  正解は5
  1. 手押ポンプから送気を受けて行う潜水業務 信号索、水中時計、コンパス、鋭利な刃物
    • 代わりに水深計が必要です。
  2. 空気圧縮機から送気を受けて行う潜水業務(電話がない場合) 信号索、水中時計、コンパス、鋭利な刃物
    • 上記と同様で、コンパスではなく水深計が必要です。
  3. 空気圧縮機から送気を受けて行う潜水業務(電話がある場合) 水中時計、水深計、浮上早見表
    • 携行品は以下のとおりで、電話があれば携行しなくてもよいものは(   )にくくっています。
      (信号索)、(水中時計)、(水深計)、鋭利な刃物
  4. ボンベ(潜水作業者に携行させたボンベを除く。)から給気を受けて行う潜水業務 信号索、水中時計、水深計
    • 上記(1)・(2)と同様なので、この外に鋭利な刃物が必要です。
  5. スクーバ式潜水器による潜水業務 水中時計、水深計、鋭利な刃物、救命胴衣




 問 35 次に掲げる潜水器具(携行したボンベから給気を受けて行う潜水業務にかかるものを除く。)
     のうち、潜水前に点検が義務づけられていないものはどれか。
  • P308 高気圧作業安全衛生規則 第34条 (設備等の点検及び修理) から出題されています。  正解は1
  1. 水深計
    • 水深計については1月に1回以上の点検が義務付けられています。
  2. さがり綱
  3. 信号索
  4. 送気管
  5. 潜水器




 問 36 潜水業務の作業時間等については、一般に潜水業務用時間表と呼ばれる表により
     基準が示されているが、この表に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • P304 高気圧作業安全衛生規則 第27条 (潜水時間) から出題されています。  正解は5
  1. この時間表は、水深10m以上の場所における潜水業務に適用され、1日についての潜水回数の制限が定められている。
    • 潜水回数についてはどこにも定められていません。
  2. 潜水時間とは、潜水作業者が潜水を開始してから浮上が終了するまでの時間と定められている。
    • 浮上を開始するまでの時間です。
  3. 潜水作業者の体内のガス圧係数を減少させるため潜水業務間に与える休息時間は、この時間表に示されている業務間ガス圧減少時間を超えてはならない。
    • 下回ってはいけません。
  4. 浮上を停止する水深と時間が定められており、この浮上を停止する時間が長い場合ほどガス圧減少時間は短くなっている。
    • 長くなっています。
  5. 業務終了後ガス圧減少時間として定められている時間を、潜水作業者がその日の最終の浮上を終了した後に引き続いて与え、その間は重激な業務に従事させてはならない。




 問 37 連絡員に関する次の記述のうち、法令に規定されていないものはどれか。
  • P309 高気圧作業安全衛生規則 第36条 (連絡員) から出題されています。  正解は3
  1. 事業者は、潜水作業者2人以下ごとに1人連絡員を配置しなければならない。
  2. 連絡員は、潜水作業者と連絡をとり、その者の潜降や浮上を適正に行わせる。
  3. 連絡員は、潜水作業者の潜降索(さがり綱)及び信号索の異常の有無を点検する。
    • これは事業者が行うべきこととして第34条に定められています。
  4. 連絡員は、送気設備の故障その他事故により潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときは、すみやかに潜水作業者に連絡する。
  5. 連絡員は、ヘルメット式潜水器を用いて行う潜水業務にあっては、潜降直前に潜水作業者のヘルメットが、かぶと台に結合されているかどうかを確認する。




 問 38 潜水業務に常時従事する労働者に対しては、特別の項目による健康診断を実施する
     ことが義務づけられているが、その項目に該当しないものは次のうちどれか。
  • P310 高気圧作業安全衛生規則 第38条 (健康診断) から出題されています。  正解は3
  1. 既往歴及び高気圧業務歴の調査
  2. 四肢の運動機能の検査
  3. 視力の測定
    • 視力は規定されていませんが、他にも以下の2項目が規定されています。
    • 間接・腰もしくは下肢の痛み、耳鳴り等の自覚症状又は他覚症状の有無の検査
    • 血圧の測定並びに尿中の糖及び蛋白の有無の検査
  4. 鼓膜及び聴力の検査
  5. 肺活量の測定




 問 39 再圧室に関する次の記述のうち、法令上誤っているものはどれか。
  • P312 高気圧作業安全衛生規則 第42条 (設置) 〜 第45条 (点検) から出題されています。  正解は4
  1. 水深10m以上の場所で潜水業務を行うときは、再圧室を設置し、又は利用できるような措置を講じなければならない。
  2. 再圧室を使用するときは、再圧室の操作を行う者に、加圧及び減圧の状態その他異常の有無について常時監視させる。
  3. 再圧室を使用したときは、そのつど、加圧及び減圧の状況を記録する。
  4. 再圧室については、設置時及び設置後3月を超えない期間ごとに一定の事項について点検する。
    • 1月を超えない期間ごとに点検が必要です。
  5. 関係者以外の者の再圧室設置場所への立入りを禁止し、その旨を見やすい箇所に表示する。




 問 40 法令に基づく潜水士免許試験や免許に関する次のAからDまでの記述について、誤っている
     ものの組合せは(1)〜(5)のうちどれか。
  • 労働安全衛生法 および 高気圧作業安全衛生規則 全般から出題されています。  正解は4
 A 水深10m未満での潜水業務においては潜水士免許は必要ない。
  • 労働安全衛生法施行令 第20条第9号により、潜水業務とは「ヘルメット式潜水器、マスク式潜水器、その他の潜水器(スクーバ式等)を用い、かつ、空気圧縮機もしくは手押しポンプによる送気またはボンベからの給気を受けて水中において行う業務をいう。」と規定されています。
  • 水深については規定されていません。
 B 潜水士免許試験に合格しても満18才にならないと免許は与えられない。
  • 第53条 (免許の欠格事由) に定められています。
 C 故意又は重大な過失により、重大な事故を発生させたときは、免許の取り消し等の処分を受けることがある。
  • 第74条 (免許の取り消し等) に定められています。
 D 免許証を滅失したときは、試験を受けた安全衛生技術センター所長に対し、再交付申請をする。
  • 都道府県労働局長に再交付申請を行います。第67条 (免許証の再交付又は書き換え)
  1. A_B
  2. A_C
  3. A_D
  4. B_C
  5. B_D


(終り)

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