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HOME > 潜水士 > 過去問題の解説 > 平成15年上期実施分 公表試験問題


 このページは、潜水士国家試験過去問題の解説の一例です。
 過去の toshi-web 問題集の解説を掲載しています。
 ページ数が振ってあるのは、その当時の「潜水士テキスト」の該当ページです。


問 1 (潜 水 業 務) 圧力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
   テキストP23 1-2-1圧力 から出題されています。  正解は 1
( 1 ) 潜水中に送気される空気の圧力が増加すると、呼吸抵抗は減少する。
・ 圧力が増加すると空気の密度も増加するので、呼吸抵抗は増加します。
( 2 ) 潜水業務において使用する圧力計や深度計は、一般にゲージ圧力が使用される。 
・ 圧力や深度の計算には絶対圧力を使いますが、機器の表示そのものはゲージ圧力です。
( 3 ) 静止した流体中の任意の一点では、あらゆる方向の圧力がつり合っている。
・ 言い替えると、「水中では、どの方向からも等しい水圧を受けている。」ということです。
・ 水圧の高い海底から特に強い圧力を感じるということはありません。
( 4 ) 密閉容器内に満たされた静止流体中の任意の一点に加えた圧力は、流体のあらゆる部分に伝達される。
・ パスカルの原理を説明しています。
( 5 ) 潜水して高気圧環境下に入ると、増加した圧力は人体の体表面から内部に伝わり、全身に新しい圧力の平衡が生ずる。
・ 潜水すると体内の圧力も上昇するので、身体が水圧に押しつぶされることはありません。



問 2 大気圧の空気は、水深10mの場所では、その体積は、次のうちどれになるか。
テキストP26 1-2-3気体の性質 から出題されています。 正解は 3
( 1 ) 大気圧のときと変わらない。
( 2 ) 大気圧のときの 2 / 3 になる。
( 3 ) 大気圧のときの 1 / 2 になる。
・ 水深10mの場所の水圧は2気圧(絶対圧力)なので、体積は1/2になる。
( 4 ) 大気圧のときの 1 / 3 になる。
( 5 ) 大気圧のときの 1 / 4 になる。



問 3 ヘリウムと酸素の混合ガス潜水に用いるヘリウムの特性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
テキストP44 1-3-3 4) ヘリウム-酸素混合ガス潜水 から出題されています。 正解は 4
( 1 ) 高い圧力下であっても麻酔作用を起こすことがない。
( 2 ) 体内に溶け込む量が少なく、また体内から排出される時間が短い。
( 3 ) 長時間潜水では、空気の場合より減圧時間が短くてすむ。
・ ただし、短時間潜水や浅深度潜水では、空気の場合よりも減圧時間が長くなる。
( 4 ) 熱伝導度が小さいので、呼吸による潜水者の体熱損失が少ない。
・ 熱伝導度が大きいために、空気に比べ呼吸による潜水者の体温喪失が増大してしまいます。
( 5 ) 気体密度が小さいので、音声の歪みが大きく、言葉の明瞭度が低下する。



問 4 各種気体の性質に関する次の説明のうち、誤っているものはどれか。
P29 1-2-4 各種気体の特性 から出題されています。 正解は 4
( 1 ) 二酸化炭素(炭酸ガス)は無色、無味、無臭で人体の代謝作用や物質の燃焼によって生じ、大気圧下で2%以上の濃度になると中毒作用を引き起こす。
( 2 ) 窒素は無色、無味、無臭の化学的に安定した不活性ガスで、高圧下では麻酔作用がある。
( 3 ) 酸素は無色、無味、無臭で支燃性があり、人体内に取り入れられた酸素は生命を支える原動力となる。
( 4 ) ヘリウムは無色、無味、無臭で空気よりわずかに重く、化学的には安定したガスである。
・ ヘリウムは軽い気体であるため呼吸抵抗が少ないという性質があります。
( 5 ) 一酸化炭素は非常に有毒な気体で、物質の不完全燃焼などによって発生し、微量でも吸入すると中毒症状を引き起こす。



問 5 潜水の種類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
   P36  1-3-1 潜水器の種類による分類 から出題されています。 正解は 4
( 1 ) 空気潜水とは、通常の空気を呼吸して行う潜水であり、一般の潜水はこれに当たる。
( 2 ) 軟式潜水(環境圧潜水)は、直接人体に水圧を受けるが、手足の能力を自由に発揮することができる。
( 3 ) 軟式潜水は、送気式と自給気式に分類されるが、安全性を向上させるため、その併用型もある。
( 4 ) フーカー式潜水は、軟式潜水の一種で開放呼吸回路方式や半閉鎖呼吸回路方式などがある。
・ フーカー潜水はスクーバの応用型であり、開放呼吸方式(レギュレーター)により呼吸します。
・ 半閉鎖回路方式とは、呼気中に残存している酸素を一部再利用し、吸気側に再循環させる方式です。
( 5 ) 硬式潜水(大気圧潜水)とは、潜水作業艇などに乗って人体を水圧から守り、大気圧の状態で潜水作業を行うものである。
・ 潜水艦、潜水艇、リュートスーツがこれに分類されます。



問 6 吹き上げ事故の予防法として、誤っているものは次のうちどれか。
P59  2-2-2 吹き上げ 2) 予防法 から出題されています。 正解は 3
( 1 ) 身体を横にする姿勢をとるときは、潜水服を必要以上に膨らませない。
・ 空気が足の部分に集中してしまい、浮力のコントロールが聞かない状態になることを避けるためです。
・ こうなってしまうと、ダイバーは逆立ち状態となり、ヘルメットに付属している排気バルブが海底側となってしまうため、排気不能となります。
( 2 ) 潜水者は、潜水深度を変えるときは必ず船上の送気員に連絡する。
・ これにより船上の送気員は潜水深度に適合した量の空気を送気することができる。
( 3 ) 吹き上げ状態となったときは、直ちに排気弁を全開する。
・ 全開にすると強いマイナス浮力となり、今度は潜水墜落の危険があります。
( 4 ) 鉛錘(ウエイト)は、浮力の変化を十分考慮して選ぶ。
( 5 ) 腰バルブを使用し、ヘルメットに入る空気量を調節する。



問 7 ヘルメット式潜水における潜水墜落の原因として、誤っているものは次のうちどれか。
2-2-1 潜水墜落 1) 原因 から出題されています。 P57  正解は 1
( 1 ) 潜水者の逆立ち
・ 逆立ちにより排気できなくなり、吹き上げの原因となります。
・ P58 2-2-2 吹き上げ 1) 原因 に書かれています。
( 2 ) 送気量不足による潜水服内外の圧力の不均衡
( 3 ) 排気弁の調節の失敗
( 4 ) さがり綱(潜降索)の不使用
( 5 ) 吹き上げ時の処理の失敗



問 8 潜水作業時における水中拘束の予防法として、誤っているものは次のうちどれか。
2-2-3 水中拘束 2) 予防法 から出題されています。 P60 正解は 2
( 1 ) ロープ、漁網などの近くで潜水するときは、潜水器の種類にかかわらず潜水ナイフを携行する。
( 2 ) 送気式潜水業務において障害物を通過するときは、その下を潜り抜けずに、必ずその周囲をまわりながら拘束されないようにする。
・ なるべく上を越えていくようにするべきです。
( 3 ) 使用済みのロープ類は放置せず船上に回収する。
( 4 ) スクーバ式潜水では、2人1組で作業を行う。
( 5 ) 沈船や洞窟などの狭い場所へ入るときは、ガイドロープを使う。



問 9 潜水服に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P79 3-1-8 潜水服 / P98 4-1-9 潜水服 / P115 5-1-7 潜水服 / P127 6-1-4 潜水服 から出題されています。 正解は 3
( 1 ) ヘルメット式潜水で使用する潜水服は、潜水者の体温保持と浮力調節のため内部に相当量の空気を蓄えるようになっている。
( 2 ) フーカー式潜水で使用する潜水服は、ウェットスーツまたはドライスーツである。
( 3 ) マスク式潜水で使用する潜水服は、基本的にはウェットスーツ型のマスク式潜水器専用の潜水服であり、ドライスーツが使用されることはない。
・ 基本的にはドライスーツ型のマスク式潜水器専用の潜水服であるが、ウェットスーツも使用する場合がある。 
( 4 ) スクーバ式潜水で使用する潜水服は、ウェットスーツまたはドライスーツである。
( 5 ) マスク式潜水で使用する潜水服の上衣の背中部分には排気弁が取り付けられている。
・ マスク式潜水器専用の潜水服では上記仕様となっています。 P116
・ ただし最近では安価で高性能なスクーバ潜水器用ドライスーツがありますので、マスクとこのドライスーツを併用するパターンも考えられます。



問 10 特殊な環境下における潜水に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
第8章 特殊環境での潜水 から出題されています。 P146 正解は 3
( 1 ) 冷水中での潜水は、人体が水に直接接触すると体温が低下し、人体の運動機能が低下するとともに減圧症の発症にも影響するといわれている。
・ テキストには書かれていませんが、思考能力も低下しますし、低体温症も発症しやすくなります。
・ 特に身体が濡れた状態となるウェットスーツでの潜水は注意が必要です。
( 2 ) 高所域での潜水では、通常の潜水と同様の減圧方法を行うと、減圧不足となり減圧症を発症するおそれが大きい。
・ 高所域(海抜300m以上)では、水深0mが1気圧よりも低い低気圧環境となります。
・ 厳密な意味では、別表第2の減圧表も使用不可となります。
・ また、10.3m毎に1気圧増加するため、通常の水深計をそのまま使用する場合は、換算が必要となります。
・ しかし、減圧停止を考える場合は、通常(海水用)の水深計が指定深度を示す値に従ってください。
・ 水深がそれほど深くなければ、淡水用の目盛りが付いたカピラリー式水深計を使うと、安価で便利です。
( 3 ) 淡水は、電気抵抗が海水より大きいので、電流は人体より淡水中を流れやすい。
・ 人体の方が淡水より電気抵抗が少ないので、電流は人体に向かって流れやすい。
( 4 ) 暗渠内潜水は、潜水環境として非常に危険であり、潜水者は豊富な潜水経験と高度な潜水技術、精神的な強さが必要である。 
・ 8-4 暗渠内潜水(閉所潜水)に書かれています。
( 5 ) 無視界環境下では、一般にスクーバ式潜水よりフーカー式などの送気式潜水に水中電話を組み合せた単独潜水の方が安全性が高い。
・ 8-5 無視界潜水に書かれています。


問 11 (送気、潜降及び浮上) 潜水業務に用いる送気設備に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P71 3-1-1 空気圧縮機(コンプレッサー) / P76 3-1-3 空気清浄装置 / P85 3-2-1 空気圧縮機(コンプレッサー) / P117 5-2-3 コンプレッサー / P125 6-1-2 圧力調整器(レギュレーター) から出題されています。 正解は 4
( 1 ) 潜水作業船では空気圧縮機の動力として、一般に専用の原動機を用いることが多い。
・ P72には「コンプレッサーは原動機(作業船のエンジン)で駆動されると書かれていますが、P74では「最近の潜水作業船は主機が大馬力化しているので、専用の補機(コンプレッサー用小型エンジン)を設置して駆動しているものが多くなっている。」とかかれています。
・ ( 4 ) の選択肢と考え合わせ、この文章は正しいと判断します。
( 2 ) 潜水作業船の機関室に設置した空気圧縮機には、機関室の室外にストレーナーを設ける。
・ P85
( 3 ) 空気清浄装置(エアーフイルター)は、空気槽とホースとの間に取り付け、潜水者へ送る圧縮空気から臭気や水分、油分を取り除く。
・ P76
( 4 ) 空気圧縮機の圧縮効率は、計算上出された送気量を実際の送気量で除した値であり、圧力が高くなるほどよくなる。
・ コンプレッサーの圧縮効率は、圧力の上昇に伴い低下する(悪くなる)ので注意を要する。 P85
( 5 ) ボンベからの高圧空気は、圧力調整器により通常、第1段減圧部で1MPa{10kgf/cm2}前後に減圧され、さらに第2段減圧部で潜水深度に応じた圧力まで減圧される。
・ P125に記述されています。



問 12 スクーバ式潜水器のボンベ等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P124 6-1-1 ボンベ / P133 6-2-1ボンベ / P136 6-3-1 定期点検 から出題されています。 正解は 5
( 1 ) ボンベは、容器の半分以上がねずみ色に塗装された空気専用のものを使用する。 P124
( 2 ) ボンベは、法定点検が義務づけられているが、ボンベ内に水が浸入したと思われるときは、ボンベの使用を中止し、バルブを外して内部を点検する。 P134
( 3 ) ボンベに空気を充てんするときは、一酸化炭素や油分が混じらないようにし、また、湿気を含んだ空気は充てんしないよう注意する。 P136に関連する表記があります。
( 4 ) ボンベの内部に水が入らないようにするため、使用後は0.5MPa{5kgf/cm2}〜1MPa{10kgf/cm2}の空気を残しておく。 P134
( 5 ) ボンベからの送気量を調節する器具として、リザーブバルブがある。
・ 送気量を調整する器具ではなく、空気残量が少ないことを潜水者に知らせる器具です。
・ 潜水者は空気が吸いづらくなったらレバーを引き下ろし、残った空気を吸いながら浮上します。
・ 大深度で潜水する場合は、リザーブされた空気だけでは充分な減圧停止が行えないので、予備のスクーバセットを減圧予定水深にあらかじめ設置しておく必要があります。
・ 潜水中に誤ってリザーブバルブを解除してしまい、浮上に必要な空気まで消費してしまうということが起こり得るため、現在では、あまり使われなくなってきました。 P124




問 13 潜水業務に用いる空気槽に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P74 3-1-2 空気層 / P85 3-2-2 空気槽(予備タンク) / P89 3-3-2 始業・終業点検 から出題されています。 正解は 3
( 1 ) 空気槽は、いかなる場合においても、潜水作業者ごとに設けなければならない。
・ P74には、上記と同様な記述があります。
・ ただし、同様の能力を有する予備ボンベを潜水者に携行させるときは、予備空気槽を設けなくてもよい。
・ 上記のことは、P301 高気圧作業安全衛生規則(抄) (空気槽)第8条 B に書かれていますが、総合的に判断して3を正解にするべきだと思われます。
( 2 ) 調節用空気槽は、圧縮空気の流れを整えると同時に、送気中の水分や油分を分離する。
・ P74
( 3 ) 調節用空気槽は、1週間以内ごとに1回、定期にドレーン抜きをしなければならない。
・ 終業後は、空気槽内に残った圧縮空気をドレーンコックから排出させておきます。(毎日) P90
( 4 ) 予備空気槽の大きさ(内容積)は、一定の式により計算した値以上でなければならない。
・ P74
( 5 ) 予備空気槽に貯える空気の圧力は、その日の最高潜水深度における圧力の1.5倍以上でなければならない。
・ P85



問 14 潜水用送気ホースに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P76 3-1-5 送気用配管および送気ホース / P90 3-3-2 始業・終業点検 4) 送気ホース から出題されています。 正解は 2
( 1 ) 送気ホースは、JIS(日本工業規格)に適合するものを使用する。
( 2 ) 送気ホースは、一般に、内径が15.5〜17.2mmのものを使用する。
・ 送気用ホースの内径は12.7mm(呼び径13mm)です。
( 3 ) ヘルメット式潜水には、1本の長さが15mのものと50mのものが多く使用される。
( 4 ) 送気ホースは、比重により沈用、半浮用、浮用の3種類があり作業内容によって使い分けられる。
( 5 ) 送気ホースは、始業前に、継手部分にゆるみや空気漏れがないか点検する。



問 15 スクーバ式潜水器を用いて行う潜水業務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-3-1 潜降 1) 潜降の仕方 2) 潜水中の注意 3) 緊急時の対処の仕方 P164 正解は5
( 1 ) 舷から水面までの高さが1.5mを超えるときは、足から先に飛び込まない。
( 2 ) 潜水中の遊泳は、一般に両腕を伸ばして体側につけて行うが、視界のきかないところでは腕を前方に伸ばして行う。
( 3 ) 事故に備えて水面で潜水装備を取り外し、これを引っ張って行く訓練をしておく。
( 4 ) 浮上にあたっては、自分の排気した気泡を見守りながらその気泡を追い越さないようにする。
( 5 ) 携帯した救命胴衣を用いて浮上するときは、浮上開始と同時に使用する。
・ 救命胴衣を使用して浮上する場合には、できるだけ自力で浮上し、救命具はなるべく水面近くになってから使用するようにする。
・ しかし、P135には、浮上に必要な浮力を得るために小さなボンベに入っている液化炭酸ガスを開放し、浮上を行う方法が紹介されています。
・ この文章の意味から察すると海底からの浮上を想定してあるようですが、この方法では、浮上スピードのコントロールも減圧停止もできませんので、緊急時の最後の手段として使用するべきでしょう。
・ 以上のことおよび設問の趣旨を考えて、5. を正解(誤っているもの)とすることが適当と判断されます。



問 16 送気式潜水を行う場合の留意事項に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-2-1 潜降 1) 潜水の仕方 2) 潜水者との連絡の仕方 から出題されています。 P162 正解は5
( 1 ) 潜水者は、頭部を水中に没して潜水機器に異常のないことを確認し、さがり綱(潜降索)を用いて毎分10m以内の速度で潜降する。
( 2 ) 潜水者は、潜降中に耳の痛みを感じたときは、さがり綱につかまって一旦停止し、耳抜きをする。
( 3 ) 連絡員は、潜水者と船との位置の関係、送気ホースや信号索の張りぐあいなどに十分気を配る。
( 4 ) 潜水者が浮力調節によって浮上することができず、さがり綱をたぐって浮上するときは、連絡員が引き上げてやる。
( 5 ) 潜水者と連絡員との間の連絡を信号索を使って行う場合、信号の方法は潜水者と連絡員との間でその都度適当にきめる。
・ 適当にではなく、表2-2-1に決められた信号が紹介してあります。



問 17 ガス圧減少時間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
P176 2-4-1 浮上時間の算出 5) 業務間ガス圧減少時間 6) 業務終了後ガス圧減少時間 から出題されています。  正解は3
( 1 ) ガス圧減少時間は、潜水者の精神的、かつ、肉体的な疲労の回復を目的として設けられたものである。
・ 減圧症が発生する危険性を考え、処置施設(再圧室)の傍で体内の窒素ガスを排出させるための時間です。
( 2 ) 業務終了後ガス圧減少時間に限り、帰宅後に休養させる時間がとれれば、所定の時間数を短縮してもよい。
・ 減圧症が発生する危険性を考え、処置施設(再圧室)の傍で体内の窒素ガスを排出させるための時間です。
・ 「処置設備の整った作業現場付近にいることが望ましい。」とされています。
( 3 ) ガス圧減少時間には、業務間と業務終了後に与えるものがあり、ともに船の上や地上の作業場の附近にいて安静にしている必要がある。
( 4 ) 業務終了後ガス圧減少時間を所定時間より長くとれば、業務間ガス圧減少時間を短縮することができる。
・ 業務間ガス圧減少時間を短縮してしまうことは、窒素の排出を抑制してしまい非常に危険な状態となります。この状態で潜水作業を行えば、減圧症への罹患確率が飛躍的に高くなってしまいます。
( 5 ) ガス圧減少時間中に運動することは、体内に蓄積した窒素ガスの排出を促進するので減圧症の予防に効果がある。
・ 運動により血管や組織が変形され、溶け込んでいる窒素ガスが気泡化するので、かえって減圧症が起こりやすくなります。



問 18 緊急時の浮上と事後処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-6 緊急時の浮上方法 から出題されています。 P189 正解は1
( 1 ) 緊急浮上を要する場合には、潜水業務用時間表による第1回の浮上停止を行った後、浮上及び停止を適宜行いながらできるだけ速く水面まで浮上する。
・ その後は浮上停止を行わないで、毎分10m以下の浮上速度で水面まで浮上する。
( 2 ) 浮上後は体を動かさないようにして再圧室に入れ、所定の圧力まで加圧し、異常がなければ直ちに第1回の浮上停止の圧力まで減圧し、その後は潜水業務用時間表にしたがって減圧する。
( 3 ) 再圧室による加圧は、緊急浮上後3分以内に開始することが望ましい。
( 4 ) 特に緊急を要し、第1回の浮上停止を行うことができない場合は、安全な範囲内でできるだけゆっくり浮上させる。
( 5 ) 浮上後又は再圧中に減圧症の症状が現れたときは、直ちに医療機関に連絡し、医師による再圧治療を開始する。



問 19 1日2回の潜水業務を1回目25m、2回目18mの深度で行うこととし、1回目の潜水時間を100分行った後に150分休憩した場合、2回目の潜水時間の限度は次のうちどれか。
(本問及び問20は別表(1)、(2)を用いて算出すること。)
2-4 潜水業務用時間表 から出題されています。 P168〜187
また、高気圧作業安全衛生規則(抄) 第27条 1 ロ) 第2回以降の潜水業務 の知識も必要です。 P304〜P305 正解は3
( 1 )  83分
( 2 )  94分
( 3 ) 100分
( 4 ) 117分
( 5 ) 134分
・ 1回目25m100分の潜水を終了した時、別表(2)より体内ガス圧係数が2.0、業務間ガス圧減少時間が90分となります。設問では150分の休憩を取ることとなっていますので、規定よりも多くの休憩を取ることとなります。
・ まず、別表3・Aの目盛りで2.0、Cの目盛りで150をポイントし、これを直線で結びます。この直線とBの直線が交わった交点を覚えて置いてください。次に、2回目の潜水深度が18mですから、@の目盛りで(16を超え18以下)のところをポイントします。次に、このポイントと先程の交点を直線で結び、これを右端Dの直線まで延長します。この直線が示すDの目盛りを読むと、これが修正時間となります。この場合、約47分です。この修正時間47分を覚えておきましょう。1回目の潜水の影響(残留窒素量)は、2回目(18m)の水深に47分間潜水していたのと同じ状態ということです。
・ 次に、別表第2の各潜水深度における潜水時間の区分を見ると、2回目の潜水深度・水深18mでは180分を超え240分以下という区分が最高となっています。つまり、1回の潜水につき240分までという制限がついているのです。この240分から先ほどの修正時間47分を差し引いて、193分が2回目の潜水における制限時間ということになります。別の言い方をすれば、修正最大潜水時間は193分ということになります。
・ 最後に確認作業が必要です。別表第2の一番右側の欄には「一日についての潜水時間」が決められています。この時間はその日の最大水深によって決定されます。減圧表では潜水深度や潜水時間は制限を受けますが、潜水回数には制限がありません。この日の最大水深は25mですから、1日についての合計の潜水時間は200分です。別の言い方をすれば、200分までなら1日に何回でも潜ることが可能です。1回目の潜水時間100分と2回目の修正された潜水可能時間193分を合計すると293分となり、200分の制限範囲を93分オーバーしてしまいます。修正された潜水可能時間193分から超過分の93分を差し引いて1日についての潜水時間を200分以内に収める必要があります。(P304 高気圧作業安全衛生規則 第27条 潜水時間)193分 ? 93分 = 100分
・ 以上のことから、正解は100分となります。



問 20 前問に関して、2回目の作業を限度いっぱい行った場合の浮上停止の位置と停止時間は、次のうちどれか。
P183  2) 1日における各回の潜水深度が異なる場合 / P304 高気圧作業安全衛生規則(抄) 第27条 から出題されています。
正解は2
( 1 ) 水深3mで16分
( 2 ) 水深6mで 4分、水深3mで16分
( 3 ) 水深6mで 7分、水深3mで16分
( 4 ) 水深6mで18分、水深3mで16分
( 5 ) 水深6mで29分、水深3mで41分
・ 2回目に100分潜ったということになります。
・ しかし、1回目の潜水の影響が47分(修正時間)ありますので、この時間を加算します。
・ 水深18mに合計で(1回目の潜水の影響を考慮して)147分潜っていたことになるので、この時間で別表2を引きます。
・ 水深6mで4分、3mで16分の減圧停止が必要となります。






問 1 ( 高 気 圧 障 害 ) 人体における呼吸器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
   1-2-1呼吸器系から出題されています。 P194 正解は4
( 1 ) 呼吸とは、空気中に含まれる酸素を体内に取り込み、体内で生じた二酸化炭素(炭酸ガス)を体外に排出することである。
( 2 ) 呼吸器は、肺と気道からなり、呼吸には肺呼吸(外呼吸)と組織呼吸(内呼吸)があって、両者は循環血液によって結ばれている。
・ 直接書かれてはいませんが、呼吸器系の概説より推察できます
( 3 ) 肺は、左右の両肺を合せて数億の肺胞の集りで、その表面積は約70uあるといわれている。
( 4 ) 気道は、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管などからなり、ガス交換の機能を持っている。
・ P195 1) 呼吸器の構造 に書かれています。
・ 気道の働きは吸入した空気を暖めたり、空気中の細菌・異物などの汚染物質を気道粘膜に吸着させたりして、きれいな状態にすることです。
・ ガス交換を行わないので呼吸死腔とも呼ばれています。
( 5 ) 肺活量とは、息をできるだけ吸い込んだ状態からできるだけ吐き出した量であって、年齢、性、身長などによって差がみられる。
・ P198 4) 肺活量 に書かれています。



問 2 潜水と呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
P206 1-3-1 潜水と呼吸 から出題されています。 正解は2
( 1 ) 潜水者が呼吸している空気の圧力は、その潜水深度における絶対圧力に等しい。
( 2 ) 水深30mでは、密度が地上より3倍大きい空気を呼吸することになる。
・ 水深30mは4気圧の世界です。
・ ここで呼吸するには4気圧(密度は地上の4倍)の空気が必要です。
・ 詳しくは図1-1-8 圧力による気体体積の変化 P28を参照してください。
( 3 ) 呼吸ガスの密度増加は気道抵抗を増大させるため、潜水深度が大きくなるにつれ肺の換気能力は低下し、労働の能力も低下する。
( 4 ) 潜水器の呼吸装置の弁や呼吸管の抵抗の増加は肺の換気能力の低下に拍車をかける。
( 5 ) 深海潜水で空気の代わりにヘリウムを含む混合ガスを用いるのは、窒素酔いの予防とともに、密度の増加を抑え呼吸が楽にできるようにするためである。



問 3 次の疾病のうち、高気圧によって起こる障害とは考えにくいものはどれか。
1-3-2 潜水と圧力(圧力の作用) に関連した説明があります。 P211〜216 正解は4
( 1 ) チョークス
・ 減圧症の症例の一つです。
( 2 ) 歯の障害
・ 以前治療した歯の内部に虫歯が進行すると、歯の内部に空間を生じてしまいます。
・ この空間はスクイーズやリバースブロックを起こします。
・ 潜水後に治療した歯の金属部分が剥がれてしまうことがあるのはこのためです。
・ テキストP222 2-3 歯の障害 にも解説があります。
( 3 ) スクイーズ
( 4 ) 一酸化炭素中毒
・ これは高気圧が原因ではなく、タンクやコンプレッサーから供給された空気に一酸化炭素が混入してしまった場合に起こり得ます。
( 5 ) 空気塞栓症
・ 息を止めて浮上すれば、ごく浅い水深でも発症します。
・ 水深1.2mのプールでダイビング講習中に起こった事例もあるそうです。
・ テキストP229 肺の破裂とその合併症 に詳しい解説がなされています。



問 4 潜水作業における副鼻腔や耳の障害等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-1 耳の傷害 / 2-2 副鼻腔(洞)の傷害 から出題されています。 P219 正解は3
( 1 ) 鼻の炎症で鼻腔と副鼻腔を結ぶ細い管がはれてふさがったまま潜水作業に従事すると締め付け障害が起こる。
( 2 ) 症状は、障害を起こした副鼻腔部分に強い痛みを生じ、特に眉間に起きやすい。
( 3 ) 副鼻腔に痛みを感じたときは、すぐ耳抜きをすると治まる。
・ 副鼻腔は鼻の付属器官であり、耳管のように任意に管の開閉部を動かすことができません。
・ 痛みを我慢していると症状が和らぐことがありますが、徐々に管が開いて圧平衡がとれる場合とスクイーズにより副鼻腔内壁の体液(主に血液)が吸い出されることによって副鼻腔の内容積を減少させ圧平衡がとれてしまう場合とがあります。
・ 上記、後者の場合は浮上時に重大な障害を引き起こすので注意が必要です。
( 4 ) 耳の障害は、潜降を始めて水深3mぐらいで起こることが多い。
( 5 ) 副鼻腔と耳の障害の予防法の一つに初期の潜降をゆっくり行うことがある。



問 5 酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-5 酸素中毒 から出題されています。 P224 正解は1
( 1 ) 大気圧又はそれに近い圧力であれば、長時間純酸素を吸入しても呼吸器に炎症を起こすことはない。
・ 長時間の順酸素吸入により、呼吸器に炎症を起こします。
・ このため、病院でも長時間の酸素投与は行いません。
( 2 ) 吸気中の酸素分圧が高くなると、酸素中毒が起こりやすいといわれている。
( 3 ) 酸素中毒が出現する吸入酸素分圧と吸入時間との関係は、人によって大きな差があり、同一人でも日によってかなりちがう。
( 4 ) 急性型酸素中毒は、脳障害を生じるもので、症状はてんかんの大発作に似た全身の痙攣と意識障害である。 
( 5 ) 慢性型酸素中毒では、最初に前胸部の痛みやから咳などがみられる。



問 6 窒素酔いに関する下文中の(  )内のA、Bに入れる数字の組合せとして、正しいものは(1)〜(5)のうちどれか。

 「窒素酔いは個人差があるが、敏感な人では水深( A )mぐらいからこの症状が現れてくることがあるので、スクーバ式潜水の場合には、水深( B )mを超える潜水をしないようにする。」
2-6 窒素酔い から出題されています。 P226 正解は2
    A   B
( 1 ) 20  40
( 2 ) 30  40
( 3 ) 30  50
( 4 ) 40  50
( 5 ) 40  60

問 7 潜水業務における二酸化炭素(炭酸ガス)中毒等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-7 二酸化炭素(炭酸ガス)中毒 から出題されています。 P227 正解は3
( 1 ) 二酸化炭素中毒の主な原因は、空気の送気量が不足すると肺でのガス交換が不十分となり、体内に二酸化炭素が蓄積されるからである。
( 2 ) 水深30m以上になると、空気密度の増加のため気道抵抗が増え肺の換気が低下するので、二酸化炭素が体内に溜りがちとなる。
( 3 ) 中毒症状として、胸部の圧迫感、顔面蒼白、瞳孔散大などの症状が現れる。
・ 呼吸促進
・ 激しい空気飢餓感
・ 頭痛、眩暈、吐き気
・ 異常な発汗、顔面紅潮
・ 意識障害              が主な症状です。外見からは顔面紅潮が判断材料となります。
( 4 ) 体内での二酸化炭素の蓄積は、酸素中毒、窒素酔い、減圧症にかかり易くする。
( 5 ) 予防法の一つとして、ヘルメット式潜水においては十分な送気を行うとともに、送気する空気は必ず空気清浄装置を通すようにする。



問 8 減圧症の症状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
2-10 減圧症 から出題されています。 P231 正解は3
( 1 ) 中枢神経型の障害や呼吸循環器型の障害が最も多く見られる。
・ 上記障害は重症の減圧症の症状です。
・ 最も多くの症例が見られるのは「運動器型減圧症(いわゆるベンズ)」です。
・ 2) 運動器型減圧症(いわゆるベンズ) P234
( 2 ) 皮膚症状は、しばらくたつと消えるので、再圧治療の必要はなく、より重い症状に進むことはない。
・ より重いチョークスや麻痺の前触れとしての症状でもあります。 2-10-5 経過と予後 P238
( 3 ) いわゆるベンズといわれる関節痛や筋肉痛は、作業によっても異なるが、人体で二酸化炭素(炭酸ガス)の産出の多い肩や肘に多く発症する。
( 4 ) ベンズは、くり返しかかっても障害を残すことはほとんどない。
・ 数年後に「無菌性(圧不良性)骨壊死」になる可能性が高くなります。
・ 沖縄の元・海人(潜水漁師)で半身麻痺の高齢者が多いのは、このためだそうです。
( 5 ) チョークスと呼ばれる症状は、中枢神経型減圧症に現れる。
・ これは 3) 呼吸循環器型減圧症 P236 の症状です。
・ 呼吸困難に陥った人が喉を掻き毟る動作をすることからこの名前がついたそうです。
・ 非常に重症であり、致命的な症状の一つです。


問 9 減圧症の予防法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-10-6 予防法 から出題されています。 P239 正解は1
( 1 ) 浮上にあたっては、安全で合理的な漸昇式の浮上法により、浮上の速度を調節しながら連続的に浮上する。
・ 減圧表に従って段階的に浮上します。
( 2 ) 無停止減圧の短時間潜水を数多く繰り返す潜水は避ける。
・ 無停止減圧の短時間潜水を数多く繰り返すヨーヨー潜水は、全潜水時間がそれほど長くなくても、中枢神経系の重症減圧症を起こすリスクの大きいことが知られている。
( 3 ) 浮上直後20〜30分以上酸素呼吸を行う。
( 4 ) 業務終了後ガス圧減少時間中はできるだけ楽な姿勢で安静を保つ。
( 5 ) 寒冷状況下での潜水では、水温に応じた十分保温力のある潜水服を使う。



問 10 心肺蘇生法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
4-1-3 人工呼吸 から出題されています。 P256 正解は5
( 1 ) 事故者の意識があるかないかによって、心肺蘇生法が必要か否かを判断する。
( 2 ) 呼吸が停止しているときは、まず気道を確保する。
( 3 ) 人工呼吸は1分間に12回程度の頻度で行う。
( 4 ) 胸郭の動きは、人工呼吸がうまくいっているかどうかの目安になる。
( 5 ) 1人で人工呼吸と心マッサージを行う場合は、人工呼吸2回に心マッサージ5回をくり返す。
・ 人工呼吸2回と心臓マッサージ15回を組み合わせます。
・ 5分毎に観察を行います。



問 11 ( 関 係 法 令 ) 次の設備器具等のうち、厚生労働大臣が定める構造規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならないものはどれか。
   労働安全衛生法施工令 からの出題です。 P281 正解は4
( 1 ) 潜水業務に用いる送気用空気清浄装置
( 2 ) 潜水業務に用いる送気用流量計
( 3 ) 潜水業務に用いる送気管
( 4 ) 潜水器
( 5 ) 潜水服



問 12 送気量等に関する下文中の(  )内A、Bに入れる数値として、法令上、正しいものは(1)〜(5)のうちどれか。
P305 高気圧作業安全衛生規則(抄) 第28条(送気量及び送気圧) から出題されています。 正解は2
 「潜水作業者に圧力調整器を使用させる場合には、潜水作業者ごとに、その水深の圧力下において毎分( A )リットル以上の送気を行うことができる空気圧縮機を使用し、かつ送気圧をその水深の圧力に( B )MPaを加えた値以上としなければならない。」
    A    B
( 1 ) 30   0.7
( 2 ) 40   0.7
( 3 ) 40   0.6
( 4 ) 60   0.6
( 5 ) 60   0.5



問 13 労働者に対し特別の教育を行うことが義務づけられている業務は、次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P301 / (特別の教育) 第11条 1〜6 正解は5
( 1 ) 潜水作業者へ送気するための空気圧縮機を運転する業務
( 2 ) スクーバ式潜水器の圧力調整器を調節する業務
( 3 ) 潜水器を点検する業務
( 4 ) 連絡員の業務
( 5 ) 再圧室を操作する業務
・ 作業室及び気閘室へ送気するための空気圧縮機を運転する業務
・ 作業室への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
・ 気閘室への送気又は気閘室からの排気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
・ 潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
・ 再圧室を操作する業務
・ 高圧室内業務            の以上5つの業務に従事するためには特別教育を受けなければなりません。
・ 気閘室(きこうしつ)は、エアーロックとも呼ばれています。潜函・宇宙船などで、内部の気密性を保ったまま、気圧の異なる外部に出入りするための装置です。
・ 潜函とは、水中あるいは軟弱な地盤や地下水などの多い所で土木工事を円滑に行うために用いるコンクリート製の箱のことです。この箱の中に圧縮空気を送り、中で掘削などの作業をします。潜箱やケーソンとも呼ばれています。
・ 潜函工法という土木工事の方法があります。底のない潜函の中から土を掘り出しながら沈めていき、基礎とする工法です。ケーソン工法とも呼ばれています。
・ 〜 以上、三省堂「大辞林」より 〜



問 14 潜水業務の作業時間等については、一般に潜水業務用時間表と呼ばれる表により基準が示されているが、この表に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P304 / (潜水時間) 第27条 3 および 4 正解は4
( 1 ) 水深10m以上の場所における潜水業務に適用される。
( 2 ) 潜水時間とは、潜水作業者が潜降を開始した時から浮上を開始するまでの時間をいう。
( 3 ) 潜水時間について、1日当たりの限度と1回当たりの限度が示されており、これを超えてはならない。
( 4 ) ガス圧減少時間について、業務間と業務終了後に与えなければならない時間が示されており、これを超えてはならない。
・ 別表第2の「潜水深度」欄及び「潜水深度」欄の区分に応じた「業務間ガス圧減少時間」欄に掲げる時間以上の時間を与え、その間は、重激な業務に従事させないこと。」 と記されています。
・ 「業務終了後ガス圧減少時間」についても、同様に記述されています。
( 5 ) 潜水回数について、一日当たりの限度は定められていない。



問 15 空気圧縮機により送気して行う潜水業務において、特定の設備器具については一定期間ごとに1回以上点検しなければならないが、次の組合せのうち法令に違反するものはどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P308 / (設備等の点検及び修理) 第34条 A 1 正解は 3
( 1 ) 空気圧縮機 1週
( 2 ) 送気する空気を清浄にするための装置 1月
( 3 ) 水深計 3月
・ 正しくは1月です。
( 4 ) 水中時計 3月
( 5 ) 送気量を計るための流量計 6月



問 16 事故により潜水作業者を緊急に浮上させるため、浮上速度を速め、又は浮上停止時間を短縮したとき、浮上後における当該労働者に対する措置として、正しいものは次のうちどれか。
P307 (浮上の特例等) 高気圧作業安全衛生規則(抄) 第32条 から出題されています。 正解は5
( 1 ) 一定時間大気中で安静にさせる。
( 2 ) すみやかに人工呼吸を行う。
( 3 ) 酸素吸入を行わせる。
( 4 ) ただちに医師の診察を受けさせる。
( 5 ) すみやかに当該潜水業務の最高の水深まで再び潜水させる。
・ 「事業者は、前項の規定により浮上の速度を速め、又は浮上を停止する時間を短縮したときは、浮上後すみやかに当該潜水作業者を再圧室に入れ・・・・、又は当該潜水業務の最高の水深まで再び潜水させなければならない。」と、書かれています。
問 17 潜水業務に常時従事する労働者に対して行う特別の項目による健康診断(高気圧業務健康診断)に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P310〜312 / (健康診断) 第38条  (健康診断の結果) 第39条   (健康診断の結果についての医師からの意見聴取)第39条の2   (健康診断結果報告) 第40条 正解は4
( 1 ) 雇入れの際、その業務への配置替えの際及び定期に、一定の項目について健康診断を行う。
( 2 ) 定期の健康診断は、6月以内ごとに1回行う。
( 3 ) 健康診断の結果、医師が必要と認めた者については、さらに特定の項目を追加して健康診断を行う。
( 4 ) 健康診断結果に基づいて、高気圧業務健康診断個人票を作成し、これを3年間保存する。
・ 5年間保存しなければなりません。
( 5 ) 定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、高気圧業務健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出する。



問 18 高気圧業務健康診断において実施が義務づけられていない項目は、次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P310〜311 / (健康診断) 第38条 正解は1
( 1 ) 視力の測定
・ この項目は健康診断すべき内容に含まれていません。
( 2 ) 四肢の運動機能の検査
( 3 ) 肺活量の測定
( 4 ) 血圧の測定
( 5 ) 尿中の蛋白の有無の検査
・ 既往歴及び高気圧業務歴の調査
・ 関節、腰若しくは下肢の痛み、耳鳴り等の自覚症状又は他覚症状の有無の検査
・ 四肢の運動機能の検査
・ 鼓膜及び聴力の検査
・ 血圧の測定並びに尿中の糖及び蛋白の有無の検査
・ 肺活量の測定                          以上6つが健康診断すべき項目です。



問 19 次の疾病のうち、潜水業務への就業が法令上禁止されていないものはどれか。
高気圧作業安全衛生規則(抄) からの出題です。 P312 / (病者の就業禁止) 第41条 正解は2
( 1 ) 貧血症
( 2 ) 虫垂炎
・ 基本的に、水中で意識を失う可能性のある疾病や減圧症にかかりやすい疾病に罹患している労働者は、潜水業務への就業が禁止されています。
( 3 ) 肥満症
( 4 ) リウマチス
( 5 ) メニエル氏病



問 20 再圧室の設置時及びその後1月を超えない期間ごとに行う点検の項目として、法令上義務づけられていないものは次のうちどれか。
高気圧作業安全衛生規則(抄) からの出題です。 P314 / (点検) 第45条 正解は 5
( 1 ) 送気設備及び排気設備の作動の状況
( 2 ) 通話装置及び警報装置の作動の状況
( 3 ) 電路の漏電の有無
( 4 ) 電気機械器具及び配線の損傷その他異常の有無
( 5 ) 主室と副室間の扉の異常の有無
・ これは再圧室を使用するたびに点検すべき項目です。
1. 送気設備及び排気設備の作動の状況
2. 通話装置及び警報装置の作動の状況
3. 電路の漏電の有無
4. 電気機械器具及び配船の損傷その他異状の有無          以上4つが1月を越えない期間ごとの点検項目です。


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