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このページでは、潜水士国家試験過去問題の解説を行います。

潜水士問題集(解説書)の紹介的意味合いがあります。
最近は、様々な「潜水士」に関する web ページがありますが、koinoura.net は、正確な解説を信条としています。

ほかの web サイトにはない詳細な解説をご覧下さい。


 ■ 過去問題解説
  • 解説の一例(圧力と気体の体積に関する問題)

    [ 問題 (試験問題は全て五者択一式です) ] 空気の入ったゴムまりを水面下15mに沈めると、水面に比べゴムまりの体積はどうなるか。
    ( 1 ) 1/15
    ( 2 ) 2/5
    ( 3 ) 1/3
    ( 4 ) 2/3
    ( 5 ) 変化しない

    この問題は、圧力と気体の体積の関係から出題されています。ボイルの法則(圧力と気体の体積は反比例する)を理解していれば簡単に解くことができます。

    水深15mでの圧力(絶対圧力)は0.25Mpaで水面上の2.5倍です。このことから水深15mでの体積は水面での大きさの2.5分の1倍となります。

    1/2.5 = 2/5ですから( 2 )が正解です。



  • 解説の一例(修正時間の求め方に関する問題)

    [ 問題 1 (試験問題は全て五者択一式です) ] 1回目の潜水が深度19m、潜水時間65分のとき、2回目の潜水を深度25mで行うと潜水時間はどうなるか。
    ( 1 ) 120分
    ( 2 ) 125分
    ( 3 ) 135分
    ( 4 ) 160分
    ( 5 ) 205分

    この問題は潜水士にとって一番大切な「減圧表」に関する問題です。水深と時間を管理し減圧症に罹らないダイバーにならなければなりません。レクレーショナルダイバーのダイブテーブルと同じ理論ですが、減圧停止をすることが前提で書かれていますので、量的に大きくなり少し見づらい印象が受けられますが、それほど複雑なものではありません。
    1回目の潜水終了後について、体内の窒素分圧を考えると(身体の中に窒素がどれほど過剰に溶け込んでいるかということ)、別表第2から通常の1.6倍であることが分かります(別表第2では「体内ガス圧係数」となっています)。

    そして、浮上後には最低でも30分間の休息時間(減圧症を避けるために身体を安静にしておくべき時間)が必要ともなっています。(別表第2では「業務間ガス圧減少時間」となっています。)

    この1.6倍という数字と30分間という時間は、それだけでも意味があるのですが、2回目の潜水可能時間(修正最大潜水時間と言い替えてもいいですね。)を決めるために必要な数字でもあります。

    ここで、「修正時間」の意味を考えてみます。

    2回目の潜水を計画する時には、既に体内に溶け込んでいる窒素のことを考えて、通常よりも潜水時間を短くしたほうが安全です。

    この問題を見ても、1回目の潜水終了後に通常の1.6倍もの窒素が身体に溶け込んでいるのですから、少々休憩時間をとっても窒素は簡単には減りません。30分の休憩で1.6という数字がやっと1.5に下がります。2回目の潜水はあらかじめ体内が高レベルの窒素状態になっているわけですから、1回目よりも潜水時間短くを制限すべきなのです。

    そこで、本来の潜水可能時間から差し引くべき時間を「修正時間」としているのです。つまり、本来の潜水可能時間−修正時間=2回目の潜水可能時間というわけです。

    では、ここで修正時間の計算方法に移ります。計算には別表第3を使います。

    まず、この表の一番下の欄に@〜Dの番号が付いていますが、これは番号の上にある各図表をわかりやすく分類するためのものです。

    「体内ガス圧係数が目盛ってあるグラフ」と言うよりも「Aの目盛り」とか「A」と言ったほうが早いですよね。

    この説明でも番号で説明します。

    Aで1.6の場所をポイントします。

    Cで30の場所をポイントします。

    上記2ポイントを直線で結びます。

    Bに交点ができました。この交点は大切で、正確にポイントすることと丁寧な直線を引くことがコツです。

    @で2回目の計画水深25mをポイントします(以下という表現に気をつけてください)。

    @のポイントと先ほどの「交点」を直線で結び、さらにこの直線をDまで延長します。

    Dの目盛りを読み取ります。これが修正時間となります。概ね35分といったところでしょう。

    つまり、1.6という体内ガス圧係数の人が30分間の休憩を取った場合、次の水深25mで35分間潜っていることに等しい分の窒素が体内に蓄積されている(残留している)ということです。

    この35分という修正時間を覚えておいてください。

    ところで、別表第2の各潜水深度における潜水時間の区分を見ると、水深25mでは110分を超え160分以下という区分が最高となっています。

    つまり、1回の潜水につき160分までという制限がついているのです。この160分から先ほどの修正時間35分を差し引いて、125分が2回目の潜水における制限時間ということになります。

    ここで確認作業が必要になります。別表第2の右端の欄には、1日についての潜水時間が定められています。この日の最大水深は25mですから、水深25mでの制限が付きます。

    制限時間は200分です。

    この日の潜水時間は、1回目の潜水時間65分に2回目の潜水時間(修正された潜水可能時間)125分を合計して190分となります。

    1日についての制限時間内ですから、この時間125分が正解となります。




  • 解説の一例(修正時間の求め方に関する問題)

    [ 問題 2 (vol.3 送気・潜降および浮上 問9) ]
    1回目の潜水を深度17m、潜水時間50分で行った時、2回目の潜水を深度23mで行うと、潜水可能時間は次のうちどれか。

    ( 1 ) 135分
    ( 2 ) 150分
    ( 3 ) 166分
    ( 4 ) 180分
    ( 5 ) 216分



    1回目の潜水を終了した時、別表(2)より体内ガス圧係数が1.5、業務間ガス圧減少時間が30分となります。

    この30分で体内の窒素レベルはある程度まで減少しているはずですが、全く無視できるレベルでもありません。

    このことを考えた上で2回目の潜水時間を決定しなければなりません。
    (p171 図2-2-2で体内ガス圧係数の変化を調べると30分後には1.41になりますが、この数字はこの問題を解くうえでは必要ありません。)

    まず、別表3・Aの目盛りで1.5、Cの目盛りで30をポイントし、これを直線で結びます。

    この直線とBの直線が交わった交点を覚えて置いてください。

    次に、2回目の潜水深度が23mですから、@の目盛りで(22を超え24以下)のところをポイントします。

    次に、このポイントと先程の交点を直線で結び、これを右端Dの直線まで延長します。

    この直線が示すDの目盛りを読むと、これが修正時間となります。

    この場合、30分です。

    さて、いよいよ2本目の潜水時間の決定ですが、水深23mにおける最大の潜水時間(区分)を見ると、145分を超え180分以下となっています。

    このことから、水深23mにおける最大潜水時間は180分ということになります。

    最大可能潜水時間180分から修正時間の30分を引くと(修正最大潜水時間を求めると)、150分となります。この150分が、とりあえず一義的な2本目の潜水時間です。

     ところで、この日の最大水深は23mですから、1日についての潜水時間は216分に制限されています(別表第2の一番右側の欄を参照します)。

    1回目に50分潜ったのですから、2回目に150分潜るとしても合計200分となり、1日についての潜水時間216分を超えることはありません。

    もし、超える場合は更に超える時間を差し引かなければなりません。

    この問題の場合は、150分が2本目の最大潜水時間となります。
    (計算上1〜2分の差は誤差範囲です、少々数字が違っていたとしても気にする必要はありません。)

    選択肢から2を選びます。





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