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HOME > 潜水士 > 過去問題の解説 > 2002年上期公表試験問題解説
このページは、潜水士国家試験過去問題の解説の一例です。
過去の toshi-web 問題集の解説を掲載しています。
ページ数が振ってあるのは、その当時の「潜水士テキスト」の該当ページです。
問 1 圧力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1-2-2 流体内の圧力の分布と伝達(パスカルの原理)
/ 1-2-3 気体の性質 から出題されています。 P25
- 圧力の大きさは単位面積当たりの力を意味する。
- 潜水業務において使用する圧力計や深度計には、通常絶対圧力が使用されている。
- 静止した流体中の任意の一点では、あらゆる方向の圧力がつり合っている。
- 密閉容器内に満たされた静止流体中の任意の一点に加えた圧力は、流体のあらゆる部分に伝達する。
- 潜水して高気圧環境下に入ると、増加した圧力は人体の体表面から内部に伝わり、全身に新しい圧力の平衡が生ずる。
- @1気圧=1033g/p2と表されます。これは、1cm2につき1033gの力が加わっている状態を表しています。
- A圧力や深度の計算には絶対圧力を使いますが、機器の表示そのものはゲージ圧力です。
- Aただし、機器の表示板にはMPaやkgf/cm2およびメートル単位を表示してあります。
- B言い替えると、「水中では、どの方向からも等しい水圧を受けている。」ということです。海底から強い圧力を感じるということはありません。
- Cパスカルの原理を説明しています。
- D潜水すると体内の圧力も上昇するので、身体が水圧に押しつぶされることはありません。
- 正解はA
問 2 体積1リットル、質量0.1sの圧縮性のあるゴムボールに質量0.4sの物体を入れて密封し、これを水深10mに沈めた場合、その直後におけるゴムボールの状態として、正しいものは次のうちどれか。
図 1-1-8 圧力による気体体積の変化 から出題されています。 P28
ただし、テキストには間違いがあります。「水深30m(3絶対圧力)→水深20m(3絶対圧力)」注意してください。
- 急速に浮上する。
- 浮上する。
- 沈下する。
- 急速に沈下する。
- 停止する。
- ゴムポールの体積は水深10mで0.5リットルに変化する。
- このときの浮力は0.5kg
- 重量については0.4kgの物体重量とゴムボールの自重0.1kgを合計して0.5kg
- よって、中性浮力の状態となっている。
- 正解はD
問 3 ヘリウムと酸素の混合ガス潜水に用いるヘリウムの特性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1-3-3 4) ヘリウム-酸素混合ガス潜水 から出題されています。 P43
- 高い圧力下で麻酔作用を起こすことがない。
- 体内に溶け込む量が少なく、また体内から排泄する速度が速い。
- 長時間潜水では、空気の場合より減圧時間が短くてすむ。
- 熱伝導度が小さいので、呼吸による潜水者の体熱損失が少ない。
- 気体密度が小さいので、音声の歪みが大きく、明瞭度が低下する。
- C熱伝導度が大きいために、空気に比べ呼吸による潜水者の体温喪失が増大してしまいます。
- 正解意はC
問 4 各種気体の性質に関する次の説明のうち、誤っているものはどれか。
1-2-4 各種気体の特性 から出題されています。 P29
- 二酸化炭素(炭酸ガス)は無色、無味、無臭で人体の代謝作用や物質の燃焼によって生じ、大気圧下で2%以上の濃度になると中毒作用を引き起こす。
- 窒素は無色、無味、無臭で化学的に安定しているため不活性ガスと呼ばれるが、高圧下では麻酔作用があり、窒素酔いを引き起こす。
- 酸素は無色、無味、無臭で支燃性があり、人体内に取り入れられた酸素は生命を支える原動力となるが、高圧下では酸素中毒を引き起こす。
- ヘリウムは無色、無味、無臭で酸素よりわずかに重く、化学的には不安定であるので活性ガスと呼ばれる。
- 一酸化炭素は非常に有毒な気体で、物質の不完全燃焼などによって発生し、微量でも吸引すると中毒症状を引き起こす。
- Cヘリウムは水素に次いで最も軽い気体です。また、化学的には非常に安定していて、不活性です。
- 正解はC
問 5 潜水の種類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1-3-1 潜水器の種類による分類から出題されています。 P36
- 空気潜水とは、通常の空気を呼吸する潜水であって、一般の潜水はこれである。
- 軟式潜水(環境圧潜水)は、直接、間接に人体に水圧を受けるが、手足の能力を自由に発揮することができる。
- 軟式潜水は、送気式と自給気式に分類されるが、安全性を向上させるため、その併用型もある。
- フーカー式潜水は、軟式潜水の一種で開放呼吸回路方式や半閉鎖呼吸回路方式などがある。
- 硬式潜水(大気圧潜水)とは、潜水作業艇などのように硬い殻に入って人体を水圧から守り、大気圧の状態で潜水作業を行うものである。
- Cフーカー潜水はスクーバの応用型であり、開放呼吸方式(レギュレーター)により呼吸します。
- Cまた、半閉鎖回路方式とは、呼気中に残存している酸素を一部再利用し、吸気側に再循環させる方式です。
- Cこの方式は酸素を節約する目的や、排気を目立たせない目的で、ヘルメット式潜水において実用化されています。
- D潜水艦、潜水艇、リュートスーツがこれに分類されます。
- 正解はC
問 6 ヘルメット潜水における吹き上げ事故の予防法として、誤っているものは次のうちどれか。
2-2-2 吹き上げ 2) 予防法 から出題されています。
P59
- 排気弁による圧力調整を誤ると潜水者の身体の自由が損なわれることがあるので、排気弁の調整方法を確実に習得する。
- 潜降・浮上時には、必ずさがり綱(潜降索)を使用する。
- 身体を横にする姿勢をとるときは、潜水服を必要以上に膨らませない。
- 潜水者は、潜水深度を変えるときは必ず船上へ連絡し、船上の送気員は潜水深度に適合した送気をする。
- 浮力が高めになったときは、急いで腰バルブを操作しヘルメットに入る空気量を少なくする。
- B空気が足の部分に集中してしまい、浮力のコントロールが聞かない状態になることを避けるためです。
- Bこうなってしまうと、ダイバーは逆立ち状態となり、ヘルメットに付属している排気バルブが海底側となってしまうため、排気不能となります。
- Dヘルメットに入る空気量を減らしても、既に潜水服内部に貯まっている空気は減らないので、浮力は減少しません。
- Dキリップまたは、排気バルブを操作して潜水服内の余分な空気を排出することが必要です。
- 正解はD
問 7 ヘルメット式潜水器における潜水墜落の原因として、誤っているものは次のうちどれか。
2-2-1 潜水墜落 1) 原因 から出題されています。 P57
- 潜水者の逆立ち
- 送気量不足による潜水服内外の圧力の不均衡
- 排気弁の調節の失敗
- 潜降索の不使用
- 吹き上げ時の処理の失敗
- @これは吹き上げの原因となります。
- A浮力不足となり、加速度的に墜落します。
- B一度に大量の排気を行うと、浮力バランスが一気に崩れるため、突然、強いマイナス浮力状態となり、墜落します。
- Cマイナス浮力の状態を中性浮力に戻すことに手間取った場合、潜降索があれば修正が容易ですが、無い場合はわずかな時間経過が加速度的な墜落事故に発展する危険があります。
- D吹き上げに対する処理で、例えば、あわてて潜水服内部の空気を全部抜いてしまうと、強大なマイナス浮力状態となるため、ほとんど回復不能な墜落が生じてしまいます。
- 正解は@
問 8 潜水作業時における水中拘束の予防法として、誤っているものは次のうちどれか。
2-2-3 水中拘束 2) 予防法 から出題されています。 P60
- ロープ、漁網などの近くで潜水するときは、潜水器の種類にかかわらず潜水ナイフを携行する。
- 送気式潜水業務において障害物を通過するときは、その下を潜り抜けずに、必ずその周囲をまわりながら拘束されないようにする。
- 使用済みのロープ類は放置せず船上に回収する。
- スクーバ式潜水では、2人1組で作業を行う。
- 沈船や洞窟などの狭い場所へ入るときは、ガイドロープを使う。
- A障害物は周囲を回ったり下を潜り抜けたりすることはせず、なるべく上を越えていくようにします。
- 正解はA
問 9 潜水服に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
3-1-8 潜水服 / 4-1-9 潜水服 / 5-1-7 潜水服
/ 6-1-4 潜水服 から出題されています。
- ヘルメット式潜水で使用する潜水服は、潜水者の体温保持と浮力調節のため内部に相当量の空気を蓄えるようになっている。
P79
- フーカー式潜水で使用する潜水服は、ウェットスーツまたはドライスーツである。
P98
- マスク式潜水で使用する潜水服は、基本的にはウェットスーツ型のマスク式潜水器専用の潜水服であり、ドライスーツが使用されることはない。
- スクーバ式潜水で使用する潜水服は、ウェットスーツまたはドライスーツである。
- マスク式潜水で使用する潜水服の上衣の背中部分には排気弁が取り付けられている。
- B基本的にはドライスーツ型のマスク式潜水器専用の潜水服であるが、ウェットスーツも使用する場合がある。 P115
- CP127
- Dこれは、少々大げさな表現の説明となっています。正確に表現すると、「排気弁が取り付けられているものもある。」といったところでしょう。
P116
- Dまた、背中部分に排気弁が取り付けられることはありません(操作できません)。
- 正解はD
問10 特殊な環境下における潜水に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
8 特殊環境での潜水 から出題されています。 P146
- 冷水中での潜水は、人体が水に直接接触すると体温が低下し、人体の運動機能が低下するとともに減圧症の発症にも影響するといわれている。
- 高所域での潜水では、通常の潜水と同様の減圧方法を行うと、減圧不足となり減圧症を発症するおそれが大きい。
- 淡水は海水より密度が小さいため、淡水中で浮上するときは消費するエネルギーが海水中におけるときより少なくてすむ。
- 暗渠内潜水は、潜水環境として非常に危険であり、潜水者は豊富な潜水経験と高度な潜水技術、精神的な強さが必要である。 8-4 暗渠内潜水(閉所潜水)
- 無視界環境下では、スクーバ式潜水よりフーカー式などの送気式潜水に水中電話を組み合せた単独潜水の方が安全性が高い。 8-5 無視界潜水
- @テキストには書かれていませんが、思考能力も低下しますし、低体温症も発症しやすくなります。
- @特に身体が濡れた状態となるウェットスーツでの潜水は注意が必要です。
- A高所域(海抜300m以上)では、水深0mが1気圧よりも低い低気圧環境となります。
- A厳密な意味では、別表第2の減圧表も使用不可となります。
- Aまた、10.3m毎に1気圧増加するため、通常の水深計をそのまま使用する場合は、換算が必要となります。
- Aしかし、減圧停止を考える場合は、通常(海水用)の水深計が指定深度を示す値に従ってください。
- A水深がそれほど深くなければ、淡水用の目盛りが付いたカピラリー式水深計を使うと、安価で便利です。
- Bダイバーの浮上は、風呂の湯が循環するような密度の違いによるものではなく、浮力の変化を利用するものです。このため、浮上に伴うエネルギーは密度の差に影響されません。
- 正解はB
問11 潜水業務に用いる送気設備に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
3-1-1 空気圧縮機(コンプレッサー) 3-1-3
空気清浄装置 / 3-2-1 空気圧縮機(コンプレッサー)
/ 5-2-3 コンプレッサー / 6-1-2 圧力調整器(レギュレーター)
- 潜水作業船では空気圧縮機の動力として、一般に専用の原動機を用いることが多い。
- 潜水作業船の機関室に設置した空気圧縮機には、機関室外にストレーナーを設ける。
- 空気清浄装置(エアーフイルター)は、空気槽とホースとの間に取り付け、潜水者へ送る圧縮空気から臭気や水分、油気を取り除く。
- 空気圧縮機の圧縮効率は、計算上出された送気量を実際の送気量で除した値であり、圧力が高くなるほどよくなる。
- ボンベからの高圧空気は、圧力調整器により通常、第1段減圧部で1MPa{10kgf/cm2}前後に減圧され、さらに第2段減圧部で潜水深度に応じた圧力まで減圧される。
- @P74
- AP85
- B P76
- Cコンプレッサーの圧縮効率は、圧力の上昇に伴い低下するので注意を要する。 P85
- DP125
- 正解はC
問 12 スクーバ式潜水器のボンベ等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
6-1-1 ボンベ / 6-2-1 ボンベ 6-3-1 定期点検
- ボンベは、容器の半分以上が灰色に塗装された空気専用のものを使用する。
- ボンベは、法定点検が義務づけられているが、ボンベ内に水が浸入したと思われるときは、ボンベの使用を中止し、バルブを外して内部を点検する。
- ボンベに空気を充てんするときは、一酸化炭素や油分が混じらないようにし、また、湿気を含んだ空気は充てんしないよう注意する。
- ボンベの内部に水が入らないようにするため、使用後は0.5MPa{5kgf/cm2}〜1MPa{10kgf/cm2}の空気を残しておく。
- 潜水深度に応じたボンベからの送気量を調整する器具として、リザーブバルブがある。
- @P124
- AP134
- BP136に関連する表記があります。
- CP134
- D送気量を調整する器具ではなく、空気残量が少ないことを潜水者に知らせる器具です。
- D潜水者は空気が吸いづらくなったらレバーを引き下ろし、残った空気を吸いながら浮上します。
- D大深度で潜水する場合は、リザーブされた空気だけでは充分な減圧停止が行えないので、予備のスクーバセットを減圧予定水深にあらかじめ設置しておく必要があります。
- D潜水中に誤ってリザーブバルブを解除してしまい、浮上に必要な空気まで消費してしまうということが起こり得るため、現在では、あまり使われなくなってきました。 P124
- 正解はD
問13 潜水業務に用いる空気槽に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
3-1-2 空気層 / 3-2-2 空気槽(予備タンク)
/ 3-3-2 始業・終業点検 1)空気層 @ ドレーン排出
- 空気槽は、いかなる場合においても、潜水作業者ごとに設けなければならない。
- 調節用空気槽は、圧縮空気の流れを整えると同時に、送気中の水分や油分を分離する。
- 調節用空気槽は、1週間以内ごとに1回、定期にドレーン抜きをしなければならない。
- 予備空気槽の大きさ(内容積)は、一定の式により計算した値以上でなければならない。
- 予備空気槽に貯える空気の圧力は、その日の最高潜水深度における圧力の1.5倍以上でなければならない。
- @P74、ただし、同様の能力を有する予備ボンベを潜水者に携行させるときは、予備空気槽を設けなくてもよい。
- @P301 高気圧作業安全衛生規則(抄) (空気槽)第8条 B
- AP74
- B終業後は、空気槽内に残った圧縮空気をドレーンコックから排出させておきます。(毎日) P90
- CP74
- DP85
- 以上、誤っているものが2つ存在しますが、設問の意味から判断して3を正解にするべきだと思われます。
問14 潜水用送気ホースに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
3-1-5 送気用配管および送気ホース / 3-3-2
始業・終業点検 4) 送気ホース
- 送気ホースは、JIS(日本工業規格)に適合するものを使用する。
- 送気ホースは、一般に、内径が15.5〜22.7mmのものを使用する。
- ヘルメット式潜水には、一般に1本が15mと50mのものが使用される。
- 送気ホースは、比重により沈用、半浮用、浮用の3種類があり作業内容によって使い分けられる。
- 送気ホースは、始業前に、継手部分にゆるみや空気漏れがないか点検する。
- A送気用ホースの内径は12.7mm(呼び径13mm)です。
- 正解はA
問15 スクーバ式潜水器を用いて行う潜水業務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-3-1 潜降 1) 潜降の仕方 2) 潜水中の注意
3) 緊急時の対処の仕方 P164
- 舷から水面までの高さが1.5mを超える場合には、足から先に飛び込まない。
- 潜水中の遊泳は、一般に両腕を伸ばして体側につけて行うが、視界のきかないときは腕を前方に伸ばして行う。
- 事故に備えて水面で潜水装備を取り外し、これを引っ張って行く訓練をしておく。
- 浮上にあたっては、気泡を見守りながらその気泡を追い越さないようにする。
- 携帯した救命胴衣を用いて浮上するときは、浮上開始と同時に使用する。
- D救命胴衣を使用して浮上する場合には、できるだけ自力で浮上し、救命具はなるべく水面近くになってから使用するようにする。
- Dしかし、P135には、浮上に必要な浮力を得るために小さなボンベに入っている液化炭酸ガスを開放し、浮上を行う方法が紹介されています。
- Dこの文章の意味から察すると海底からの浮上を想定してあるようですが、この方法では、浮上スピードのコントロールも減圧停止もできませんので、緊急時の最後の手段として使用するべきでしょう。
- 以上のことおよび設問の趣旨を考えて、Dを正解(誤っているもの)とすることが適当と判断されます。
問16 送気式潜水の留意事項に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-2-1 潜降 1) 潜水の仕方 2) 潜水者との連絡の仕方
から出題されています。 P162
- 潜水者は、頭部を水中に没して潜水機器に異常のないことを確認し、潜降索(さがり綱)を用いて毎分10m以内の速度で潜降する。
- 潜水者は、潜降中に耳の痛みを感じたときは、潜降索につかまって一旦停止し、耳抜きをする。
- 連絡員は、潜水者と船との位置の関係、送気ホースや信号索の張りぐあいなどに十分気を配る。
- 潜水者が浮力調節によって浮上することができず、潜降索をたぐって浮上するときは、連絡員が補助的に引き上げてやる。
- 潜水者と連絡員との間の連絡を信号索を使って行う場合、信号の方法は潜水者と連絡員との間でその都度適当にきめる。
- D当にではなく、表2-2-1に決められた信号が紹介してあります。
- 正解はD
問17 ガス圧減少時間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
2-4-1 浮上時間の算出 5) 業務間ガス圧減少時間
6) 業務終了後ガス圧減少時間 から出題されています。 P176
- ガス圧減少時間は、潜水者の精神的、かつ、肉体的な疲労の回復を目的として設けられたものである。
- 業務終了後ガス圧減少時間に限り、帰宅後に休養させる時間がとれれば、所定の時間数を短縮してもよい。
- ガス圧減少時間には、業務間と業務終了後に与えるものがあり、ともに船の上や地上の作業場の附近にいて安静にしている必要がある。
- 業務終了後ガス圧減少時間を所定時間より長くとれば、業務間ガス圧減少時間を短縮することができる。
- ガス圧減少時間中に身体を動かすことは、体内に蓄積した窒素ガスの排泄を促進するので減圧症の予防に効果がある。
- @減圧症が発生する危険性を考え、処置施設(再圧室)の傍で体内の窒素ガスを排出させるための時間です。
- A減圧症が発生する危険性を考え、処置施設(再圧室)の傍で体内の窒素ガスを排出させるための時間です。
- A 「処置設備の整った作業現場付近にいることが望ましい。」とされています。
- C業務間ガス圧減少時間を短縮してしまうことは、窒素の排出を抑制してしまい非常に危険な状態となります。この状態で潜水作業を行えば、減圧症への罹患確率が飛躍的に高くなってしまいます。
- D運動により血管や組織が変形され、溶け込んでいる窒素ガスが気泡化するので、かえって減圧症が起こりやすくなります。
- 正解はB
問18 緊急時の浮上と事後処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-6 緊急時の浮上方法 から出題されています。 P189
- 緊急浮上を要する場合、なるべく潜水業務用時間表による第1回の浮上停止を行い、その後は浮上停止を適宜行いながらできるだけ速く水面まで浮上する。
- 浮上後は体を動かさないようにして再圧室に入れ、所定の圧力まで加圧し、異常がなければ直ちに第1回の浮上停止の圧力まで減圧し、その後は潜水業務用時間表にしたがって減圧する。
- 再圧室による加圧は、緊急浮上後3分以内に開始することがのぞましい。
- 特に緊急を要し、第1回の浮上停止を行うことができない場合は、安全な範囲でできるだけゆっくり浮上させることがのぞましい。
- 浮上後又は再圧中に減圧症の症状が現れたときは、直ちに医療機関に連絡し、医師による再圧治療を開始する。
- @その後は浮上停止を行わないで、毎分10m以下の浮上速度で水面まで浮上する。
- 正解は@
問19 1日2回の潜水業務を1回目25m、2回目18mの深度で行うこととし、1回目の潜水時間を130分とした場合、2回目の潜水時間の限度は次のうちどれか。(本問及び問20は別表(1)、(2)を用いて算出すること。)
2-4 潜水業務用時間表 から出題されています。 P168〜187
また、高気圧作業安全衛生規則(抄) 第27条
1 ロ) 第2回以降の潜水業務 の知識も必要です。 P304〜P305
- 52分
- 70分
- 108分
- 142分
- 170分
- 1回目の潜水を終了した時、別表(1)より体内ガス圧係数が2.2、業務間ガス圧減少時間が150分となります。
- このとおり休憩した後、2回目の潜水を行うとすれば、2回目の潜水開始時間までには体内の窒素レベルはある程度まで減少しているはずですから、このことを考えた上で2回目の潜水時間を決定しなければなりません。
- まず、別表3・Aの目盛りで2.2、Cの目盛りで150をポイントし、これを直線で結びます。
- この直線とBの直線が交わった交点を覚えて置いてください。
- 次に、2回目の潜水深度が18mですから、@の目盛りで(16を超え18以下)のところをポイントします。
- 次に、このポイントと先程の交点を直線で結び、これを右端Dの直線まで延長します。
- この直線が示すDの目盛りを読むと、これが修正時間となります。この場合、約58分です。
- 別表2に戻って水深18mにおける最大の潜水時間(区分)を見ると、180分を超え240分以下となっています。
- 最大可能潜水時間240分から修正時間の58分を引くと(修正最大潜水時間を求めると)、182分となります。
- ところで、この日の最大水深は25mですから、1日についての潜水時間は25mの水深区分で決定されます。
- 別表2でこれを求めると200分です。
- 1回目の潜水時間130分と2回目の潜水可能時間182分を合計すると312分となり、200分の制限時間を超えてしまいます(112分の時間超過)。
- このため、計算で求めた182分から超過分の112分を差し引き、最終的には70分が2
- 18mに潜水できる最大の時間ということになります。
- 正解はA
問20 前問に関して、2回目の作業を限度いっぱい行った場合の浮上停止の位置と停止時間は、次のうちどれか。
2-4 潜水業務用時間表 から出題されています。 P168〜187
- 水深3mで16分
- 水深6mで7分、水深3mで16分
- 水深6mで9分、水深3mで21分
- 水深6mで18分、水深3mで16分
- 水深6mで29分、水深3mで41分
- 前問の説明により、2回目・18mには70分間潜水可能です。
- ここで忘れてはいけないことは、1回目の潜水により既に体内に蓄積されている窒素の影響です。
- そうです。これを水深18mにおける滞底時間に換算した値が「修正時間」であったわけです。
- 実際に潜水する時間が70分でも、修正時間58分を加える必要があります。
- 別表2より、18mに128分潜水した場合の浮上方法を見ると以下のようになります。
- 水深3mにおける減圧停止時間16分
- 浮上後の体内ガス圧係数1.9
- 業務終了後ガス圧減少時間30分
- 正解は@
問 1 人体における呼吸器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1-2-1 呼吸器系 から出題されています。 P194〜199
- 呼吸とは、空気中に含まれる酸素を体内に取り込み、体内で生じた二酸化炭素(炭酸ガス)を体外に排泄することである。
- 呼吸器は、肺と気道からなり、呼吸には肺呼吸(外呼吸)と組織呼吸(内呼吸)があって、両者は循環血液によって結ばれている。
- 肺は、左右の両肺を合せて7億〜8億の肺胞の集りで、その表面積は70〜100uあるといわれている。
- 気道は、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管などからなり、ガス交換の機能を持っている。
- 肺活量とは、息をできるだけ吸い込んだ状態からできるだけ呼出した量であって、年齢、性、身長などによって差がみられる。
- C気道にはガス交換機能はなく、吸入した空気を暖めたり、空気中の細かな異物を体外に排出したりする働きをします。
- C呼吸には直接関与しないことから、「呼吸死腔」とも呼ばれています。
- 正解はC
問 2 潜水と呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1-3-1 潜水と呼吸 2) 空気(もしくは他のガス)を呼吸する潜水 P207〜211 から出題されています。
- 潜水者が呼吸している空気の圧力は、その潜水深度における絶対圧力に等しい。
- 水深30mでは、密度が地上より3倍大きい空気を呼吸することになる。
- 呼吸ガスの密度増加は気道抵抗を増大させるため、潜水深度が大きくなるにつれ肺の換気能力は低下し、労働の能力も低下する。
- 呼吸装置の弁や呼吸管の抵抗増加が肺の換気能力の低下に拍車をかける。
- 深海潜水で空気の代わりにヘリウムを含む混合ガスを用いるのは、窒素酔いの予防とともに、密度の増加を抑え呼吸が楽にできるようにするためである。
- A水深30mは4気圧の世界です。
- Aここで呼吸するには4気圧(密度は地上の4倍)の空気が必要です。
- A詳しくは図1-1-8 圧力による気体体積の変化 P28を参照してください。
- Aただし、テキストには間違いがあります。「水深30m(3絶対圧力)→水深20m(3絶対圧力)」注意してください。
- 正解はA
問 3 次の疾病のうち、高気圧によって起こる障害とは考えにくいものはどれか。
1-3-2 潜水と圧力(圧力の作用) に関連した説明があります。 P211〜216
- チョークス
- 歯の障害
- スクイーズ
- 一酸化炭素中毒
- 空気塞栓症
- @減圧症の症例の一つです。
- A以前治療した歯の内部に虫歯が進行すると、歯の内部に空間を生じてしまいます。
- Aこの空間はスクイーズやリバースブロックを起こします。
- A潜水後に治療した歯の金属部分が剥がれてしまうことがあるのはこのためです。
- テキストP222 2-3 歯の障害 にも解説があります。
- Cこれは高気圧が原因ではなく、タンクやコンプレッサーから供給された空気に一酸化炭素が混入してしまった場合に起こり得ます。
- D息を止めて浮上すれば、ごく浅い水深でも発症します。
- D水深1.2mのプールでダイビング講習中に起こった事例もあるそうです。
- テキストP229 肺の破裂とその合併症 に詳しい解説がなされています。
- 正解はC
問 4 潜水作業における副鼻腔や耳の障害等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-1 耳の傷害 / 2-2 副鼻腔(洞)の傷害 から出題されています。 P219
- 鼻の炎症で鼻腔と副鼻腔を結ぶ細い管がはれてふさがったまま潜水作業に従事すると障害が起こる。
- 症状は、障害を起こした副鼻腔部分に強い痛みが出る。特に眉間に起きやすい。
- 副鼻腔に痛みを感じたときは、すぐ耳抜きをすると治まる。
- 耳の障害は、潜降を始めて水深3mぐらいで起こることが多い。
- 副鼻腔と耳の障害の予防法の一つに初期の潜降をゆっくり行うことがある。
- B副鼻腔は鼻の付属器官であり、耳管のように任意に管の開閉部を動かすことができません。
- B痛みを我慢していると症状が和らぐことがありますが、徐々に管が開いて圧平衡がとれる場合とスクイーズにより副鼻腔内壁の体液(主に血液)が吸い出されることによって副鼻腔の内容積を減少させ圧平衡がとれてしまう場合とがあります。
- B上記、後者の場合は浮上時に重大な障害を引き起こすので注意が必要です。
- 正解はB
問 5 酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-5 酸素中毒 から出題されています。 P224
- 大気圧又はそれに近い圧力では、長時間純酸素を吸入しても呼吸器に炎症を起こすことはない。
- 吸気中の酸素分圧が高くなると、酸素中毒が起こりやすいといわれている。
- 酸素中毒が出現する吸入酸素分圧と吸入時間との関係は、人によって大きな差があり、同一人でも日によってかなりちがう。
- 急性型酸素中毒は、脳障害を生じるもので、症状はてんかんの大発作に似た全身の痙攣と意識障害である。
- 慢性型酸素中毒では、最初に前胸部の痛みやから咳などがみられる。
- @長時間の順酸素吸入により、呼吸器に炎症を起こします。
- @このため、病院でも長時間の酸素投与は行いません。
- 正解は@
問 6 窒素酔いに関する下文中の[ ]内のA,Bに入れる数字の組合せとして、正しいものは(1)〜(5)のうちどれか。
「窒素酔いは個人差があるが、敏感な人では水深[
A ]mぐらいからこの症状が現れてくることがあるので、スクーバ式潜水の場合には、水深[
B ]mを超える潜水をしないようにする。」
2-6 窒素酔い から出題されています。 P226
A B
- 20 40
- 30 40
- 30 50
- 40 50
- 40 60
問 7 潜水業務における二酸化炭素中毒等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-7 二酸化炭素(炭酸ガス)中毒 から出題されています。 P227
- 二酸化炭素中毒の主な原因は、空気の送気量が不足すると肺でのガス交換が不十分となり、体内に二酸化炭素が蓄積されるからである。
- 水深30m以上になると、空気密度の増加のため気道抵抗が増え肺の換気が低下するので、二酸化炭素が体内に溜りがちとなる。
- 中毒症状として、胸部の圧迫感、顔面蒼白、瞳孔散大などの症状が現れる。
- 体内での二酸化炭素の蓄積は、酸素中毒、窒素酔い、減圧症にかかり易くする。
- 予防法の一つとして、ヘルメット式潜水においては十分な送気を行うとともに、送気する空気は必ず空気清浄装置を通すようにする。
- B呼吸促進
- B激しい空気飢餓感
- B頭痛、眩暈、吐き気
- B異常な発汗、顔面紅潮
- B意識障害
が主な症状です。外見からは顔面紅潮が判断材料となります。
問 8 減圧症の症状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
2-10 減圧症 から出題されています。 P231
- 中枢神経型の障害や呼吸循環器型の障害が最も多く見られる。
- 皮膚症状は、しばらくたつと消えるので、再圧治療の必要はなく、より重い症状に進むことはない。
- いわゆるベンズといわれる関節痛や筋肉痛は、作業によっても異なるが、人体で二酸化炭素の産出の多い肩や肘に多く発症する。
- ベンズは、くり返しかかっても障害を残すことはほとんどない。
- チョークスと呼ばれる症状は、中枢神経型減圧症に現れる。
- @上記障害は重症の減圧症の症状です。
- @最も多くの症例が見られるのは「運動器型減圧症(いわゆるベンズ)」です。
- @2) 運動器型減圧症(いわゆるベンズ) P234
- Aより重いチョークスや麻痺の前触れとしての症状でもあります。 2-10-5
経過と予後 P238
- C数年後に「無菌性(圧不良性)骨壊死」になる可能性が高くなります。
- C沖縄の元・海人(潜水漁師)で半身麻痺の高齢者が多いのは、このためだそうです。
- Dこれは 3) 呼吸循環器型減圧症 P236 の症状です。
- D呼吸困難に陥った人が喉を掻き毟る動作をすることからこの名前がついたそうです。
- D非常に重症であり、致命的な症状の一つです。
- 正解はB
問 9 減圧症の予防法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
2-10-6 予防法 から出題されています。 P239
- 浮上にあたっては、安全で合理的な漸昇式の浮上法により、浮上の速度を調節しながら連続的に浮上する。
- 冷水中における浮上時の酸素呼吸は、水深9m以内になってから行う方がよい。
- 浮上直後20〜30分以上酸素呼吸を行う。
- 業務終了後ガス圧減少時間中はできるだけ楽な姿勢で安静を保つ。
- 寒冷状況下での潜水では、水温に応じた十分保温力のある潜水服を使う。
- Aテキストにはこのような表現は見当たりません。
- A冷水中(流氷ダイビング等)では浮上時に呼吸器を交換することはまず不可能です。
- Aヘルメット内に酸素を送気するという潜水方法は、安全面および経費の面から実用的ではありません。
- A近年、テクニカルダイビングにおける減圧停止やレジャーダイビングにおける安全停止で、酸素吸入が取り入れられています。
- A純酸素ではなく酸素濃度を上げた人工空気を使用します。(ナイトロクスと呼ばれているもの)
- Aダイバーは浮上中にナイトロックス仕様の器材に呼吸器交換を行い、安全停止を行います。
- 正解はA
問10 心肺蘇生法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
4-1-3 人工呼吸 から出題されています。 P256
- 事故者の意識があるかないかによって、心肺蘇生法が必要か否かを判断する。
- 呼吸が停止しているときは、まず気道を確保する。
- 人工呼吸は1分間に12回の頻度で行い、1回の吹き込み量は成人の場合、通常の呼吸量の2倍位を目安とする。
- 胸郭の動きは、人工呼吸がうまくいっているかどうかの目安になる。
- 1人で人工呼吸と心マッサージを行う場合は、人工呼吸2回に心マッサージ5回をくり返す。
- D人工呼吸2回と心臓マッサージ15回を組み合わせます。
- D5分毎に観察を行います。
- 正解はD
問11 次の設備器具等のうち、厚生労働大臣が定める構造規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならないものはどれか。
労働安全衛生法施工令 からの出題です。 P281
(厚生労働大臣が定める規格又は安全装置を具備すべき機械等) 第13条
- 潜水業務に用いる送気用空気清浄装置
- 潜水業務に用いる送気用空気圧縮機
- 潜水業務に用いる送気管
- 潜水器
- 潜水服
問12 潜水作業者ごとの水深に応じ、毎分60リットル以上の送気能力を有する空気圧縮機と最高使用圧力が0.7MPa{7kgf/cm2}の空気槽を用いて、最高深度が30mの潜水業務を行わせる場合、予備空気槽の内容積は何リットル以上としなければならないか。次式により算定すること。
MPaの場合 V ≧ 60(0.03D+0.4)
/ P
kgf/cm2の場合 V ≧ 60(0.3D+4) /
P
高気圧作業安全衛生規則(抄) からの出題です。 P300 (空気槽) 第8条 2
- 88リットル
- 112リットル
- 138リットル
- 156リットル
- 189リットル
- Mpaの場合
V ≧ 60( 00.3×30 + 0.4 ) / 0.7
≧ 60×1.3 / 0.7
≧ 60×13 / 7
≧ 111.43(小数点以下第3位を四捨五入)
- kgf/cuの場合
V ≧ 60( 0.3×30 + 4 ) / 7
≧ 60×13 / 7
≧ 111.43(小数点以下第3位を四捨五入)
- 正解はA
問13 労働者に対し特別の教育を行うことが義務づけられている業務は、次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P301(特別の教育) 第11条 1〜6
- 潜水作業者へ送気するための空気圧縮機を運転する業務
- スクーバ式潜水器の圧力調整器を調節する業務
- 潜水器を点検する業務
- 連絡員の業務
- 再圧室を操作する業務
- 作業室及び気閘室へ送気するための空気圧縮機を運転する業務
- 作業室への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
- 気閘室への送気又は気閘室からの排気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
- 潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務
- 再圧室を操作する業務
- 高圧室内業務
以上5つの業務に従事するためには特別教育を受けなければなりません。
■ 語彙説明 - 三省堂「大辞林」より -
- 気閘室(きこうしつ)は、エアーロックとも呼ばれています。潜函・宇宙船などで、内部の気密性を保ったまま、気圧の異なる外部に出入りするための装置です。
- 潜函とは、水中あるいは軟弱な地盤や地下水などの多い所で土木工事を円滑に行うために用いるコンクリート製の箱のことです。この箱の中に圧縮空気を送り、中で掘削などの作業をします。潜箱やケーソンとも呼ばれています。
- 潜函工法という土木工事の方法があります。底のない潜函の中から土を掘り出しながら沈めていき、基礎とする工法です。ケーソン工法とも呼ばれています。
問14 潜水業務の作業時間等については、一般に潜水業務用時間表と呼ばれる表により基準が示されているが、この表に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。P304
(潜水時間) 第27条 3 および 4
- 水深10m以上の場所における潜水業務に適用される。
- 潜水時間とは、潜水作業者が潜降を開始した時から浮上を開始するまでの時間をいう。
- 潜水時間について、1日当たりの限度と1回当たりの限度が示されており、これを超えてはならない。
- ガス圧減少時間について、業務間と業務終了後に与えなければならない時間が示されており、これを超えてはならない。
- 潜水回数について、一日当たりの限度は定められていない。
- C別表第2の「潜水深度」欄及び「潜水深度」欄の区分に応じた「業務間ガス圧減少時間」欄に掲げる時間以上の時間を与え、その間は、重激な業務に従事させないこと。 と記されています。
- C「業務終了後ガス圧減少時間」についても、同様に記述されています。
- 正解はC
問15 空気圧縮機により送気して行う潜水業務において、特定の設備器具については一定期間ごとに1回以上点検しなければならないが、次の組合せのうち法令に違反するものはどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P308
(設備等の点検及び修理) 第34条 A 1
- 空気圧縮機 ………………………………………… 1週
- 送気する空気を清浄にするための装置 ……………… 1月
- 水深計 ……………………………………………… 3月
- 水中時計 …………………………………………… 3月
- 送気量を計るための流量計 ………………………… 6月
問16 連絡員に行わせなければならない事項として、法令上定められていないものは次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P309〜310
(連絡員) 1〜4
- 潜水作業者への空気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する者と連絡して、潜水作業者に必要な量の空気を送気させる。
- 潜水作業者と連絡をとり、その者の潜降や浮上を適正に行わせる。
- 潜水前に潜水作業者のさがり綱及び信号索の異常の有無を点検する。
- 事故により潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときは、すみやかに潜水作業者に連絡する。
- ヘルメット式潜水器を用いて行う潜水業務にあっては、潜降直前に潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合されているかどうかを確認する。
問17 潜水業務に常時従事する労働者に対し、実施を義務づけている特別の項目による健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P310〜312
(健康診断) 第38条 (健康診断の結果) 第39条 (健康診断の結果についての医師からの意見聴取)第39条の2 (健康診断結果報告) 第40条
- 雇入れの際、その業務への配置替えの際及び定期に、一定の項目について健康診断を行う。
- 定期の健康診断は、6月以内ごとに1回行う。
- 健康診断の結果、医師が必要と認めた者については、さらに特定の項目を追加して健康診断を行う。
- 健康診断結果に基づいて、高気圧業務健康診断個人票を作成し、これを3年間保存する。
- 定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、高気圧業務健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出する。
問18 前問に関する健康診断において実施が義務づけられていない項目は、次のうちどれか。
労働安全衛生規則(抄) からの出題です。 P310〜311
(健康診断) 第38条
- 視力の測定
- 四肢の運動機能の検査
- 肺活量の測定
- 血圧の測定
- 尿中の蛋白の有無の検査
- 既往歴及び高気圧業務歴の調査
- 関節、腰若しくは下肢の痛み、耳鳴り等の自覚症状又は他覚症状の有無の検査
- 四肢の運動機能の検査
- 鼓膜及び聴力の検査
- 血圧の測定並びに尿中の糖及び蛋白の有無の検査
- 肺活量の測定
以上6つが健康診断すべき項目です、@は含まれていません。
問19 次の疾病のうち、潜水業務への就業が法令上禁止されていないものはどれか。
高気圧作業安全衛生規則(抄) からの出題です。 P312
(病者の就業禁止) 第41条
- 貧血症
- 胃炎
- 肥満症
- リウマチス
- メニエル氏病
- A基本的に、水中で意識を失う可能性のある疾病や減圧症にかかりやすい疾病に罹患している労働者は、潜水業務への就業が禁止されています。
- 正解はA
問20 再圧室の設置時及びその後1月を超えない期間ごとに行う点検の項目として、法令上義務づけられていないものは次のうちどれか。
高気圧作業安全衛生規則(抄) からの出題です。 P314
(点検) 第45条
- 送気設備及び排気設備の作動の状況
- 通話装置及び警報装置の作動の状況
- 電路の漏電の有無
- 電気機械器具及び配線の損傷その他異常の有無
- 主室と副室間の扉の異常の有無
- 送気設備及び排気設備の作動の状況
- 通話装置及び警報装置の作動の状況
- 電路の漏電の有無
- 電気機械器具及び配船の損傷その他異状の有無
以上4つが1月を越えない期間ごとの点検項目です。
- 正解はD、これは再圧室を使用するたびに点検すべき項目です。
※ 上記の問題は平成7年まで使用されていた旧・潜水士テキストから出題されています。
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